80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

原稿

2014-09-25 18:56:10 | 思い出
今朝の連続ドラマ"花子とアン”で、戦争中大変な

思いをして花子さんが書きためた翻訳原稿がいよいよ

出版されることになった。

村岡花子さんはどんなに嬉しかっただろうとつくづく

思った。



私には、長いこと仕事の合間に書き溜めた収納法に

関する原稿があった。

私は、お客さんの家のご家族の体系やら、年齢、身長

体重、持ち物の量、ご趣味などなどすべての生活の有り

様をよくよくお聞きした上で、しまいやすく、取り出

しやすく、いろいろな作業がしやすいように家中の家具

を考えて、多くのお客様に喜んでいただいてきたし、

マスコミにもいろいろと取上げていただいていたので、

収納法には、自信があったし、風呂敷に包まれた花子

さんの原稿ぐらいの量を書いていた。



何年も前のことだが、とある有名な雑誌社から、出版

する手はずになっていたのだが、私の担当者がおかし

くなられて、せっかく大事に丁寧に書き溜めた原稿が

すっかりめちゃくちゃにされてしまったのだ。

二度目の打ち合わせの時、帰りがけに、担当者が、

前回と全く同じ言葉を言われたのである。何か、おか

しいのではと思いはしたが、まさかと心の中で打ち

消して、帰路に着いた。


その後、彼から電話で、原稿がまとまりましたので、

お出かけください。いい本になりそうです。私は

収納のことを全く知りませんでしたが、いい勉強

になりましたと、言われて、東京までのこのこと

出かけていった。

私は、柔かい感じの文章で書いたつもりなので、

それを書き換えないでくださいとお願いしていた

が、赤ペンで、味も素っ気もない文章にすっかり

書き換えられていたし、ぱっと開いたページには、

左右のページに同じものが書かれていた。

あり得ない話である。その上、私が書いたものを、

他のところに勝手に差し替えていたのだった。

全く意味がなさなくなっていた。


私の血圧が急上昇してしまった。

どうしたらいいのだろうか? 今から考えれば、

このおかしな原稿をその彼の上司に見てもらえ

ばよかったのだが、私は彼の立場を考えてしまっ

たのである。

今なら、そんなことはしないのだが、ただ、もう、

どうしてよいのかわからず、"あまりたくさん書き

すぎてしまったから、分冊にしようか、もう 一度

考えて見ます。”といって帰ってきてしまった。

長い間、一生懸命書き溜めた原稿を、めちゃめちゃ

にされて、それをそれ以上見直すことさえ出来なく

なってしまっていたのだ。

血圧の薬はそれ以来続いているし、今なお原稿を

見ることが出来ない。

それほどのショックだったのにもかかわらず、文句

がいえなかったのである。その上、彼の作業に

かかった費用として25万円を支払わされたのだが、

下の弟に相談したら、払った方がいいというので、

払ってしまったのだが、後で、上の弟に、そんな

もの払う必要は全くなかったのにと言われてしまっ

た。

今の私なら、そんなことはしなかったのに、その頃

の私には出来なかったのである。返す返すも残念で

仕方がない。

今の世の中でも、私の原稿は通じると思ってはいる

のだが?

相手が、強いと、私は強くなれるのだが、相手に弱

いところがあると、全く強くなれないおかしな性格

の私なのである。






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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
災難 (ぱんたか)
2014-09-27 20:49:16
 災難としか言い様がありませんね。折角の労作を台無しにされたのでは、心が折れてしまいます。
 でも、若し出版されれば喜ぶ人は多いと思います。整理整頓まるでダメの私など真っ先に読みたいクチです。
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ありがとう (80ばあちゃんの戯言)
2014-09-30 04:05:14
ばんたかさん コメントありがとうございました。うれしくいただきました。

どうしたらいいか考えて見ますね。
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