80ばあちゃんの戯言

聞いてほしくて

戦時中の生活

2011-07-30 06:27:47 | 戦争体験
 最近戦時中の日常生活について、何かまだ忘れていたかしらと

思いながら、友達に電話してみたりしていたのだが、いわゆる

日常の茶飯事というのはどなたも、あまり覚えていないらしいと

思ったが、毎日同じ事を続けて考えていたら、ふと思い出したこと

がある。



昔、心理学の先生が、人間、疲労していると思い出すのに時間が

かかる。 どんなことでも覚えているのだが、なかなか思い出すのに

時間がかかることもあるのだと仰っていたのだが・・。



 戦時中、政府からのご指導で生活用品を防空壕でなく箱に入れて、

なるべく深く埋めて、土をかぶせておき、焼けた後、戻って掘り出

せといわれ、それぞれのお宅で、お庭に何箇所も穴を掘って木箱に

入れて油紙などで丁寧に包んで埋めたことがあった。

 多分お庭のない方々はできないことだっただろうと思うが、

私の家でも庭に数箇所穴を掘って瀬戸物だとか日用品をいろいろ

入れておいたのを5月29日の横浜大空襲の後、家に戻った翌日

もう一度焼け跡に行って験し掘りをしてみたら、ちゃんと無事に

入っていたのだが、その当時おばの家には私たちだけでなく,他にも

非難させてもらっていた方々もあったので、ものをあまり持って

いかれなかったし、煮炊きはおばたちがやってくれていたので、

そのまま、又、そっと埋め戻しておいて、その後、住むところが

見つかったときに掘り出して重宝したことがあった。

 でも、運悪くそこが直撃されて、元も子もなくされたり、又、爆撃

された最中に穴に埋められていて、逃げ道を失って亡くなってしま

われた方々もおられたのである。

”父は日本人を殺した”より

2011-07-29 10:37:37 | 戦争体験
 昨日の早朝、NHK テレビの再放送で ”父は日本人を殺した”を

拝見した。

アメリカのピュリツア-賞作家、デール・マハリッジ氏は、父が元、

海兵隊員で、死ぬ直前に”自分は太平洋戦争末期、沖縄戦で多くの

日本人を殺した”と告白。

 戦場から持ち帰った多くの戦利品を日本人に返して欲しいと言い

残し息を引き取ったという。

 彼の父親は、生前、彼に一度も笑顔を見せず、絶えず何かに怯え

続けていたそうである。

 デールは父をあれほど怯えさせたものはなんだったのかと全米の

海兵隊員の生き残りを訊ね歩いた。

 彼の父の所属していた海兵隊は沖縄戦で240人中31人を除いてみな

戦死したそうだが、生き残った人々の多くが ”PTSD”に苦しめられ

ていた事を知った。





(注)”PTSD" とは、アメリカでの精神障害の指針となっている、

   DSMーⅢーRでは、(PTSDと診断するには人間が通常生活している

   時には起こらないような、生死に係わる緊急事態を体験したり

   目撃したりするような経験が前提となっている。

   この経験が心に傷をつくり、それがトラウマとして、心や脳に

   間違った信号を送るのだそうで、通常の安全で平和な社会では
   
   起こらないとされている異常事態で自己の生命も同時に脅か

   されている、又は脅かされていると思わせる出来事、そして、

   ”この世界は残酷で無情、人は外部に対して無力だと過剰に

   認識されるシチュエーション”なのです。(google 調べ)



  デールは父の遺品を携えて沖縄に、向かった。

デールが全米で集めた貴重な証言や資料と日本側の証言をつき合わせ、

これまでベールに包まれていた沖縄戦の実態を浮かび上がらせる旅で

あった。


 



 日本には”勝てば官軍”という言葉はあるが、勝ったとて、実際に

現場で戦った人々には地獄である。勝っても負けても地獄なのである。




 今、もし外国から攻められたらどうするかということで、軍備を

拡張しようとする人々がいる。 私は、大反対である。

 この前の戦争でさえ、広島、長崎、沖縄だけでなく悲惨な目にあった

人々が大勢おられるし、又、それだけでなくそのときのお怪我が元で、

今もってその後遺症にも苦しめられている方もある。 世界中で、

科学の力はどんどん発展していて、もし今後戦争がおきれば、今までに

なかった恐ろしい兵器だって現れる危険性があるし、今まであった兵器も

ぐんとパワーアップしているのである。

もし、戦争を仕掛けられたら、こちらだけやられただけでは我慢でき

ない。なんとしてでも、仕返しがしたいといわれる方々もある。

でも、そこで国連に訴えて、決着をつけるべきであると思う。

たとえばであるが、もし、原爆や水爆がどこかの国に何発も打ち込まれて

その後、お返しに同じような爆弾攻撃をするとしたら、今でさえ原発の

放射能漏れぐらいで大騒ぎであるのに、その何百倍も何万倍もすごいこと

が起きるのであるから、放射能が世界中に散らばって、異常気象が益々

頻繁に起こるようになり、この地球に人類や動物が住めない状態になって

しまうのではないだろうか? 

 ”身を捨ててこそ浮かぶ瀬はある”という諺も日本はあるのである。

 今こそ世界中の若者が手をつないで平和な世界を作っていかなければ

いけない時である。



 ちなみに世界の主だった国の軍事費を調べてみたのでご披露してみると、

 (ストックホルム国際平和研究所による軍事支出の集計に基ずく2009年

のUSS換算)
 
 1)アメリカ合衆国   687,105,000,000

 2)中華人民共和国    114,300,000,000

 3)フランス       61,285,000,000

 4)イギリス       57、424、000,000

 5)ロシア        52,586,000,000

 6) 日本        51,420,000,000

 7) ドイツ       46,848,000,000

 8) サウジアラビア   42,917,000,000

 9) イタリア      38,198,000,000

 10)  インド       34,816,000,000


 10カ国だけだってすごい金額である。

 今、世界で飢えに苦しんでいる人々を簡単に救える額ではないの

だろうか?

   今地球のあちこちで異常現象がおきているときである、

 今こそ、人間たちは、戦争を世界中から追い出すときであると思う。

アルバム

2011-07-26 20:09:45 | 戦争体験
 この間、ある方から質問された。

 ”お子さんの時の写真とか、ご結婚されたときの写真とか、たとえば

ご家族でご一緒に撮られた写真とかお持ちですか?”と。


 

最近、東日本大震災の津波で流された方々の大事な思い出の写真が、

あちこちで波に汚れた形で見つかり、ボランテイヤーの方々のお力で、

綺麗になって、お手元に戻るということも出てきたという。

 どんなにそのお写真をいただいた方々はお喜びだろうか?



 私たち、戦争のお蔭で、それ以前の楽しかった思い出の写真をなく

してしまった者には、そのお気持ちがよくわかるような気がする。



 昭和20年5月29日の横浜大空襲の日に私たち一家は家を焼かれ

それまで、私たち5人の子供の生まれた瞬間から父が子供たちが大き

くなったときのためにと撮ってくれ、夜、遅くまでかかってアルバム

に貼り付け、綺麗な文字でコメントを書いてくれていた一人何冊づつ

もあった立派なアルバムが跡形もなく焼失してしまったのだ。



 いったんは防空壕に大事にしまって置かれた写真集を昭和18年に

生まれた弟が喜んでみるからといって母が防空壕から持ち出して、弟

に見せたためになくなってしまったのであった。

 当時は小さいこの玩具も絵本もあまり手に入る状況ではなかったのだ。

 返す返すも悔しいが、それ以後、父のあれだけの努力が無になって

しまったことを考えると、あまりにもむなしくて、私はあまり写真を

撮ることも、アルバムに貼り付けることもできないでいる。

 
添付の写真は戦後しばらくして、今はなき親友が写真屋さんに頼んで、

作ってくれた子供のころのたった一枚の写真。親類もみな焼けて

しまったので、他にはない。

大きなお人形を持っているのが私。一番後ろの向かって右が写真を

くれた友達である。

お友達6人をお招きしておひな祭りのパーテイをした後、弟と二人の妹や

いとこと一緒に父に撮ってもらった写真だ。

女子W杯サッカーなでしこジャパン

2011-07-21 08:42:17 | 政治
 ”なでしこジャパン”がドイツで行われたワールドサッカーで

 金メダルを取ってくれたことで、女子サッカーについての話題

が毎日放映されているが、今朝、NHKテレビでは、16歳の

群馬県の女子高校生がドイツのプロサッカーチームの入団テスト

に合格し、この28日にドイツへ向けて出発するというニュース

が放映されていた。

 その人は大矢歩さんで、前橋市の高校生、4歳のころから

サッカーをは始め、男子と競争しながら、技術を高めてきたそうで、

ドイツ、テユイスブルグのプロサッカーチーム(安藤梢さん所属)

で、この二月テストを受け合格されて、二部チームに入って練習し、

トップチームを目指すということだそうである。

 まあ、次期”なでしこジャパン”の選手になられることは間違い

ないだろうと思う。 

 ファンとしては、まっこと嬉しいぜよ”である。



 ところで、昨日東京都庁にW杯優勝のご報告に訪れられたという

なでしこジャパンの監督や選手代表に対して石原都知事のおっしゃった

ことは私としてはまったく解せないものであった。


 "なんで銀座あたりで、凱旋パレードをしなかったの? 僕はちょっと

 不満だった。オリンピックの招致にのためにもよかったと思う。”と

 言う風におっしゃった。

 私に言わせれば、オリンピック招致は都知事のご希望ではなかったのか?

 それなれば、都知事がちょっと一言おっしゃれば、そんなことはできた

 のではないだろうか?

優勝パレードはお祝いの意味で、周りがお膳立てをするものではないの

かと、私は思っていたのだが?


  精一杯働いて疲れ果てて帰られた選手たちにそれ以上何を求めようと

 したのか、やっと故国へ帰ったら、そんなことを言われようなんて、

 私は選手たちの家族でもないが、腹が立つやら、あきれるやらである。

琴奨菊

2011-07-20 18:27:39 | スポーツ・趣味
福岡出身の大関魁皇の引退の日、同じ福岡県出身の琴奨菊が横綱白鵬に

勝って9勝目をあげられた。9勝2敗で、後2番以上勝てば大関に昇進

できるかも知れないのだそうである。

 解説者のお話ではこの一勝は二勝にも三勝にも匹敵するということで

あったが、何とか後4日間勝ち星を続けて欲しいと願っている。

魁皇関が引退されてしまえば日本人で大関以上がお一人もいなくなるのは

日本の国技であるお相撲であるのになんだか寂しい気がしていたのだが、

これで何とか望みが出てきた感じがする。

 がんばれ!!!!!!!琴奨菊関


女子W杯サッカー"なでしこジャパン優勝金メダル

2011-07-18 21:42:53 | スポーツ・趣味
 遂に日本の女子サッカー選手"なでしこジャパン”がW杯で世界一の

アメリカを破って優勝。世界一になって金メダルを獲得した。

沢穂希選手は最多得点で得点王になりMVPに輝いたとか。万歳、万歳、万歳。

今さまざまな暗いニュースが多い中で、こんなすばらしいニュースを聞

けたことは、本当にうれしい。国民みんなに大きなエールを送ってくれた

ことだろう。 選手や関係者の皆様本当にありがとうございました。

今朝から何度この試合をみたことだろうか? まだ何度見てもいいくらい。

本当に、身長差のあるなでしこジャパンが最後まであきらめずに優勝まで

がんばってくれたことは頭が下がる。m(__)m

わたしたちもがんばりましょうね。

政。官。業の癒着(1)

2011-07-16 17:36:17 | 政治
 今朝のTBSテレビの”みのもんたのサタデーずばっと”電力天下り、

現役官僚の告発というのをご覧になられた方も多いと思うが、私も


少し始まってから見たのだが、あまりにもひどいお話だったので、

皆さんに聞いていただきたくて、書いている。

 社民党の福島瑞穂さんは、

 ”私たちは菅おろし”をするよりもみんなで協力して震災復興に

努力すべきだとおっしゃっていた。

 確かに、私たち国民の誰もが思っていることは、菅おろしのため

に貴重な国会での討論の時間をあまりにも多くを費やしすぎている

と言うことである。

あれでは菅総理もそのために多くの気力体力を使わざるを得ないのでは

なかろうかと、私はいつも心配している。

 
どうも自民党は、自民党時代からの政.官・業の癒着が原発を推進

させてきたことや、今回の事故の安全性が弱かったのも国が認めて

きたことによるのだそうで、それがどのように行われてきたのか

はっきりしてしまう前に菅さんを下ろしたいのではないだろうか?

社民党の福島瑞穂さんは先日の総理のストレステストの発言は

タイミングは悪かったかもしれないが、海江田経産相が九電の原発

の安全宣言をしたことを非難された総理が原発の再稼動をさせては

いけないと思って言われたことでしょうといっておられた。

 次回は現役の官僚が電力会社と経産省と、政治家などの癒着問題

について話されたことを書きましょう。(つづく)

NHKいっと6けん

2011-07-15 11:50:59 | お料理
 今日も亦、ものすごいお暑さだなあと思いながらNHK TVの

いっと6けんの"築地情報"を拝見していたら、うなぎのおいしい

食べ方というので、書かせていただくことにした。

焼いたうなぎを買ってこられたら、アルミ箔に包んで温めるのが

いいそうだが、アルミ箔に載せたら、お酒をうなぎの上に満遍なく

たらしてから包んで、オーブントースターで、5,6分温めると

いいそうだ。

 ついでに簡単なアスパラガスのいただき方をご紹介しておられた

ので、それもご披露。

 アスパラガスの上にめんつゆをかけてトースターで焼くのも

おいしいとか。

ではお元気でお過ごしください。

女子W杯サッカー

2011-07-14 15:16:20 | 最近のできごと
 日本時間の今朝3時45分キックオフで始まった、女子W杯サッカー

 準決勝戦で日本代表のなでしこジャパンがスエーデンを3対1で

破って、ついに決勝戦でアメリカと戦うことになった。

 昨日の戦いの前にキャプテンMF沢穂希選手が

 "これからのことはわからないが、今の選手たちは本当に強い選手が

揃っているので、この仲間たちで、優勝を勝ち取りたい。”と、言って

おられた。

 1995年のW杯でスエーデンに0対2で負けたが、当時沢選手が

出場しておられたそうで、これで借りをやっと返せたわけである。

 試合後の選手のお一人がコメントの中で

"いつもの練習試合のような気持ちでやりました。”と、サラット言わ

れたので、本当にすごいなあと感動した。

 私など、この年になっても、誰にも期待されてもいない地域の卓球大会

でさえ、なかなか平常心には、なれないものだが、同じ人間様のことか

と考えられないほどである。

やっぱり出来が違うわけだとつくづく感心してしまった。

 決勝戦は沢穂希選手がアメリカと戦いたいと望んでおられた、その、

アメリカとの戦いになる。

18日午前3時45分キックオフ。

NHK が BS1で放映してくれる。

何とか、けが人もなく、すばらしい試合が展開され是非金メダルを

とってもらえるよう、皆で応援しましょうね。



スポーツ選手たち

2011-07-11 18:54:14 | スポーツ・趣味
 このところの政治屋さんたちのなさりようにはただただあきれる

ばかり。政治家はいないものかと思ってしまう。


それに引き比べてわが国のスポーツマン、ウーマンの皆さんのご活躍

は目覚しい。

何方さまも刮目してテレビなどご覧になっておられることだと思うが、

昨日も女子サッカー代表のなでしこジャパン(FIFA4位)が開催

国のドイツFIFA2位に延長戦の末1対0で勝った。

ドイツはこのところ世界1位に二年連続優勝している強いチームだ

そうだが、小さなわが国の選手たちが、大きなドイツの選手たちに

臆することなく向かっていって、勝ってくれたことは本当に私たちに

元気を与えてくれている。

 アンダー17の選手たちも勝てなかったとはいえ世界一のブラジル

に3対2まで追い上げた。

この間は40歳のクルム伊達さんがウインブルドンで優勝経験5回の

アメリカのV.ウイリアムスにすごい熱戦の末敗れたが、どちらが勝

ってもおかしくないすばらしい試合だった。

その他の方々も枚挙に遑がない。

いいかげんに政治家たちもスポーツ選手たちを見習ってほしいもので

ある。