北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
気象庁が平年より21日早い近畿/東海地方の梅雨入りを宣言した日、しとしと降る雨が止む気配はなかった。最高気温の予想は25℃とのことでそれ程には蒸し暑く感じられなかった。------
新緑がその緑の濃さを増し、家々の庭木は次々に花を咲かせている。薔薇の咲き誇っているお家、ジャスミンの香りが漂うお家、躑躅(つつじ)に彩られているお家、園芸品種の牡丹(ぼたん)や石楠花(しゃくなげ)の大輪の花を覗き見できるお家など、従来型の庭付き住宅のお庭では、街角ウォッチングの楽しみを花の季節の続く間、提供してくれるのだ。------
野鳥の囀(さえず)りが、彼方此方で耳を喜ばせてくれる。営巣して雛(ひな)を育てる季節の到来なのだ。-------
奈良県北中部の京阪神へ通うサラリーマン家族(100万人)の住むベッドタウンには幾筋もの小河川が奈良盆地の中央部に向けて南流している。少しでも雨が降ると、茶色く濁り水位を増して勢いよく流れる。晴れていると鴨(かも)たちの姿が散見されるが、雨が降るとどこかに避難でもするのか見当たらない。雨が降っても元気よく飛び回るのは、燕(つばめ)である。燕は小振りの野鳥だが、とても敏捷であり、川面や地面すれすれに飛び、時には、人間の直ぐ傍を飛翔(ひしょう)することもある。蚊蜻蛉(かとんぼ)のような昆虫を餌として捕らえて、巣で待っている雛(ひな)に運ぶのである。-------
今年の梅雨は長梅雨になるのか、それとも早くに明けるのか分からないが、梅雨は梅雨で梅雨空を気にせずに何とか楽しみを見つけて暮さねばならない。--------
コロナ禍が一掃されるのは未だ大分(だいぶん)先のことだろうから、少なくとも梅雨の期間は余りで出歩いたりせずに大人しく待っていること(ステイホーム?)が肝要なのだろう。------
今回のコロナ禍を駆逐してくれるだろうワクチン開発は、分子生物学の精鋭たちの活躍によるところ大であり、この苦難を人類が乗り越えられれば、分子生物学を志す若者が増えて、将来的にもこの学問分野の大きな自信に繋がることだろう。