風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

35歳のテーマ

2014-12-14 12:55:47 | 徒然
昨日、私は35歳になった。
そして音楽活動をしている友人のライブを観た。
久々に高校時代の友人達で集まった。

私の過去がよみがえる。
懐かしい日々の断片を思い出すと共に、今を生きているのだと実感する時間だった。

そして今日、昼前に目が覚めた。

カーテンを閉めたままの部屋で、閉じた私の世界と向き合う。
音楽活動をしている友人のフォトブックのページをめくる。

そんな時、ふと浮かんだ。
私も何か表現したい。
前に写真に撮っておいたあの風景を描きたい。
でもなぜあの風景を描きたいと思うんだろう?
…きれいだと思ったからだ。
感動したからだ。
絵を描くことは、感動を封じ込めること。
私が表現したいことは、感動。

小さい頃はそんなこと、考えなくても分かっていた。
そう、ちゃんと分かっていたことは、覚えている。
何を描けば人に伝わるか、写生会でよく賞を貰っていた私は
きれいに描くことが大事なんじゃないことを理解していた。
上手な絵とは何か、なぜつまらない絵になるか
感覚的に知っていた。
だからこのポイントを外すまいと集中して絵を描いた。

そしていつしか描かなくなり、描けなくなった。
上手な絵とは何なのか、よく分からなくなった。

掴みかけて、忘れて
そしてまた思い出した。

自分が感動したことを感動した自分の心をありのままに描けばいい。

簡単なことなのに!

忘れる。

流されて、疲れきった頃に
何か違うと思い返す機会にようやく思い出す。

絵を描くことだけじゃない。
私は自分が感動したことを感動したと言いながら生きたい。
感動を集めながら生きたい。
私が探していることは、感動。

自分で自分を褒めるのは、独りよがりで恥ずかしいとつい思ってしまうけど、そんな事やめよう。

色々な価値観に揉まれた後にこの事を思い出した私は、立派だと思う。
守られ与えられ自由に好きなことを描けた子供の頃とは全然違う意味がある。

35歳のテーマは遠慮なく自画自賛すること。
感動を封じ込め、その過程で自分を解放するんだ。