道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

ボストン美術館再訪(森アーツセンター・港区六本木6丁目)

2010年06月05日 | 美術道楽
六本木ヒルズ内の森アートギャラリーで開催中のボストン美術館展を再度訪問しました。
前回はゴールデンウィーク中の夕方で,まだまだ混雑していましたので,今回は18時30分ころに行きました。さすがに空いており,ゆったりと見ることができました。

前回訪れた際に,絵画のフルコースといういささか大げさな広告に違和感を覚えました。今回改めて訪れましたが,やはりフルコースの表現は誇大広告のように思えました。
確かにたくさんのジャンルの絵はありますが,展示してある枚数はそれほど多くはないので,見て回るのに何時間もかかるということはありません。もっとも,そのこと自体は私も悪いこととは思いません。適度の量の絵画を丁寧に見る方が感銘を受けます。

しかし,気になったのはやはり配列方法です。
せっかくのレンブラント,ベラスケス,ファン・ダイクといった作品を最初に出し切ってしまい,メインを印象派にしたのは,いかがなものかと思います。ボストン美術館は印象派のコレクションが充実しているようですが,それにしても,モネの絵を初めとする印象派の絵画よりは,レンブラントやファン・ダイクの絵がメインの方が,観客により大きな感動を与えることができたのではないかと思いました。


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4 コメント

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そうなんですか (のさ)
2010-06-05 06:01:52
おはようございます

この美術展は7月になると京都で開催されるはずなので楽しみにしていました

フランツさんのご意見で”絵画のフルコース”の期待は小さくすることにしました

潤沢な資金で集めているはずだから良い物は沢山あるとは思うのですが
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印象派がお好きでしたら。 (フランツ)
2010-06-05 19:20:16
こんばんは
コメント有り難うございます。
京都市美術館で開催予定のようですね。京都市美術館といえば,つい先日薪能が行われたばかりの平安神宮の近くにあるところですね。

ボストン美術館展も決して悪くないです。
特にのささんが印象派がお好きでしたら,間違いなくお勧めです。
ただ,印象派以外の絵は,ジャンルも時代も様々で,テーマに統一性がなく,やや展示の配列に違和感を覚えるということです。
それと,やはり「絵画のフルコース」という表現で,観客に過大な期待を抱かせるのがよくないと思います。主催者の朝日新聞の作ったHP上にのっているキャッチフレーズのようですから,京都でもこの表現が使われてしまうのでしょうか。
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多分同じだと (のさ)
2010-06-05 19:27:37
フルコースというのはキャッチとしては如何なものかという気はします

実は、私 ぼや~としたのは余り得意ではありません

沢山の絵を見るときは、一目ぼれだけに掛けております
今回はどれになるのか?それも楽しいかもしれません

薪能は当日券もあるんですが、今年も行けませんでした
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何か見つかります (フランツ)
2010-06-06 20:11:16
こんばんは。

ボストン美術館展はジャンルは広いので,何かいい絵は見つかると思います。
私がいいと思ったのは,レンブラント,ファン・ダイク,バッサーノ,ムリーリョといったあたりの絵です。

薪能は平日ですから,行きにくいようですね。
私も昔,平安神宮の薪能に行きましたが,仕事の都合をつけて早退するのが大変だった記憶があります。
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