東京都美術館で開催中のルーブル美術館展に行きました。
今回のテーマは「地中海」。
以下HPからの引用です。
(引用初め)本展はルーヴル美術館の全8美術部門が総力を挙げて「地中海」をテーマに企画し、西洋と東洋を結ぶ地中海世界の四千年におよぶ歴史的・空間的な広がりを、ルーヴルが誇る200点を超える収蔵品で展観するものです。
西洋と東洋の出会いの地で誕生した作品群は、多彩かつ個性的であると同時に、地中海を舞台に生み出された諸文化の影響関係を生き生きと伝える魅力あふれるものです。
注目すべきは、清楚な容貌と自然なたたずまいが美しい古代彫刻の傑作「アルテミス、通称 ギャビーのディアナ」。また、ロココ美術の華麗な作品やフランスの画家シャセリオーによるオリエンタリズムあふれる絵画など、多くの貴重な文化財が特別出品され、地中海の魅力にせまります。(引用終わり)
テーマが,ロココ時代の絵画といった内容ではないので,随分と漠然としていますし,また時代も様々で,古代エジプトから始まってナポレオンの時代,さらには近世になって人々が再び地中海沿岸の国に旅行に出かけるようになる時代までを網羅しています。
展示物も,予想通りといいますか,この種の「ルーブル美術館展」ではよくあるような内容で,古代ギリシャの壺,杯,スプーンなどの食器類,装身具等の展示に関する限りでは,とても充実しています。
今回の展示の目玉は,アルテミス像です。この像は「ギャビーのディアナ」と呼ばれます(ディアナとは,ギリシャ神話のアルテミスのローマ神話における名前です。18世紀にスコットランドの画家であるハミルトンが、ローマ近郊のギャビーというところで発掘したことから,「ギャビーのディアナ」と呼ばれます。)。ローマ時代に作成されたもののようで,8頭身の美人像で,ルーブルから外に出るのは初めてとのことです。
絵画の展示は多くはありませんが,シャセリオーの絵画が何枚か展示されているほか,コローやリオタールの絵もありました。リオタールといえば,当ブログでも紹介したドレスデンの絵画館の人気作品の「チョコレートの女給」でも有名ですが,ここでは18世紀のトルコ趣味に影響を受けた,トルコ風の衣装をまとった男女の絵(「トルコ風衣装のルヴェット氏とグラヴァーニ嬢」)がありました。
それと,今まさに毒蛇に乳首を噛ませて自殺しようとするクレオパトラの絵もありました。他の方のブログを見ると,この絵を見て,観客が「乳首噛んでいる。噛んでる。」と大騒ぎをしていたという話もありましたが,私が見た時にはそのようなことはありませんでした。そもそも,乳首を噛んでいるのが,シーザーやアントニウスでしたら,それこそ大騒ぎになる絵かも知れませんが,別に毒蛇ではどうということでもありません。
今回の企画展の音声ガイドですが,個々の展示物について語ることが少ないためか,どうしてもその時代の解説が多くなっていますので,高校生の世界史の勉強には最適のような気がしました。もちろん大人も楽しめますし,子供も少し背伸びをすれば,わかるかなというような内容です。
おまけ
帰りに朝ドラで話題スポットのアメ横に行きました。
近くても意外に行かないものでして,私は上野広小路のヨドバシカメラのあるビルのところが,「あまちゃん」に出てくる芸能事務所ハートフルのモデルになっているビルと思っていましたが,実はその奥にあったようです。
今回のテーマは「地中海」。
以下HPからの引用です。
(引用初め)本展はルーヴル美術館の全8美術部門が総力を挙げて「地中海」をテーマに企画し、西洋と東洋を結ぶ地中海世界の四千年におよぶ歴史的・空間的な広がりを、ルーヴルが誇る200点を超える収蔵品で展観するものです。
西洋と東洋の出会いの地で誕生した作品群は、多彩かつ個性的であると同時に、地中海を舞台に生み出された諸文化の影響関係を生き生きと伝える魅力あふれるものです。
注目すべきは、清楚な容貌と自然なたたずまいが美しい古代彫刻の傑作「アルテミス、通称 ギャビーのディアナ」。また、ロココ美術の華麗な作品やフランスの画家シャセリオーによるオリエンタリズムあふれる絵画など、多くの貴重な文化財が特別出品され、地中海の魅力にせまります。(引用終わり)
テーマが,ロココ時代の絵画といった内容ではないので,随分と漠然としていますし,また時代も様々で,古代エジプトから始まってナポレオンの時代,さらには近世になって人々が再び地中海沿岸の国に旅行に出かけるようになる時代までを網羅しています。
展示物も,予想通りといいますか,この種の「ルーブル美術館展」ではよくあるような内容で,古代ギリシャの壺,杯,スプーンなどの食器類,装身具等の展示に関する限りでは,とても充実しています。
今回の展示の目玉は,アルテミス像です。この像は「ギャビーのディアナ」と呼ばれます(ディアナとは,ギリシャ神話のアルテミスのローマ神話における名前です。18世紀にスコットランドの画家であるハミルトンが、ローマ近郊のギャビーというところで発掘したことから,「ギャビーのディアナ」と呼ばれます。)。ローマ時代に作成されたもののようで,8頭身の美人像で,ルーブルから外に出るのは初めてとのことです。
絵画の展示は多くはありませんが,シャセリオーの絵画が何枚か展示されているほか,コローやリオタールの絵もありました。リオタールといえば,当ブログでも紹介したドレスデンの絵画館の人気作品の「チョコレートの女給」でも有名ですが,ここでは18世紀のトルコ趣味に影響を受けた,トルコ風の衣装をまとった男女の絵(「トルコ風衣装のルヴェット氏とグラヴァーニ嬢」)がありました。
それと,今まさに毒蛇に乳首を噛ませて自殺しようとするクレオパトラの絵もありました。他の方のブログを見ると,この絵を見て,観客が「乳首噛んでいる。噛んでる。」と大騒ぎをしていたという話もありましたが,私が見た時にはそのようなことはありませんでした。そもそも,乳首を噛んでいるのが,シーザーやアントニウスでしたら,それこそ大騒ぎになる絵かも知れませんが,別に毒蛇ではどうということでもありません。
今回の企画展の音声ガイドですが,個々の展示物について語ることが少ないためか,どうしてもその時代の解説が多くなっていますので,高校生の世界史の勉強には最適のような気がしました。もちろん大人も楽しめますし,子供も少し背伸びをすれば,わかるかなというような内容です。
おまけ
帰りに朝ドラで話題スポットのアメ横に行きました。
近くても意外に行かないものでして,私は上野広小路のヨドバシカメラのあるビルのところが,「あまちゃん」に出てくる芸能事務所ハートフルのモデルになっているビルと思っていましたが,実はその奥にあったようです。
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