道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

燕子花と紅白梅(根津美術館)

2015年05月02日 | 美術道楽

根津美術館で開催中の「燕子花と紅白梅」展に行きました。

根津美術館の《燕子花図屏風》とMOA美術館の《紅白梅図屏風》という2つの尾形光琳作の国宝のコラボということです。

2つがそろうのは56年ぶりということです。

先にMOA美術館で開催され、現在は根津美術館で開催中です。

燕子花図屏風は、毎年のように根津美術館で見ている気もしますが、《紅白梅図屏風》の方は普段見ていないので貴重です。川を挟んですっくと立つ紅梅と上部から地に接するほどに垂れ下がる白梅の2つの梅の色と動きのコントラストが良かったです。折しも庭園の燕子花が満開で、大混雑であったにもかかわらず(というか、庭園の燕子花の写真を撮るためにわざわざゴールデンウィークの混雑中に私が出かけたのですが。)、混雑の合間を縫って《紅白図屏風》の全貌を見ることができました。

他にも、伝俵屋宗達筆、烏丸光広賛の《蔦の細道図屏風》(相国寺蔵)なども、金と緑をベースにその合間から蔦がのぞくという極めて斬新なデザインで、現代アートのようで素晴らしい作品でした。

 

尾形光琳の《扇面貼交手筥》や、尾形光琳・尾形乾山コラボの《銹絵梅図角皿》などの作品も印象に残りました。

 

昼食は、NEZUCAFEでパスタです(ねづではなく、ねずなので、ねずみ属にはぴったりです。)。

 

 

庭園の燕子花は冒頭の写真のとおり満開でした。