道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

メリー・ウィドウ(ドレスデン・ゼンパーオペラ)

2009年05月17日 | オペラ道楽
これもまた随分と時間が経ってしまったことなのですが,1月7日にドレスデンのザクセン州ドレスデン国立歌劇場でオペレッタのメリー・ウィドウを見ました。
メリー・ウィドウといえば,日本のサントリーホールでのニューイヤーコンサートの際にも必ず歌の演目の中に取り入れられていて,いつも楽しい歌声を聞くことができます。

ところでドレスデン国立歌劇場は俗にゼンパー・オペラ座と呼ばれます。建物を建築したゴットフリート・ゼンパーの名にちなんだ名前です。後で写真を載せますが,とても豪華な内装の建物です。ここも1945年2月14日の空爆でがれきの山と化したのですが,旧東独政府が威信をかけて1985年に再建しています。

一昨年の海外公演でドレスデン国立歌劇場のオペラも見たとは言え,ゼンパー・オペラ座に足を踏み入れるのは初めてなので,とても期待が高まります。
15年前にドレスデンを訪問した際には,ゼンパー・オペラ座の前で当日券を買うために行列をしていたにもかかわらず,途中で寒さと病気から倒れそうになり,泣く泣くオペラ鑑賞を諦めたこともあります。

しかし,ベルリンを激しく観光した後,ドレスデンに到着したその日のことでしたし,生憎の大雪の中をオペラ座まで歩いたこともあり,すっかり身体が疲れてしまい,歌のうまさに聞き惚れて,ついつい目を閉じてしまい,夢心地にと入ってしまいました。

という訳で,正確に全部見ている訳でもないのですが,全般的な印象として演出は予想以上に思い切ったものでした。
歌手が大きな手のひら形の椅子の上に腰掛けながら歌ったり,ピンクのハート型の,見るからにいかがわしそうなソファーの上で多数の男女が大騒ぎをしたり,飛行船を登場させたりと,非常に愉快な演出でした。

音楽と歌に聴き惚れて,演出まで十分目を通すことができなかったのが残念でしたが,正月らしい楽しい気持ちになりました。

ゼンパー・オペラは建物内部の装飾も素晴らしいので,写真を紹介します。
中の構造はかなり複雑で,座席を見つけるまでに少し時間がかかりました。
またボールペン等のお土産コーナーも充実していて,買いたくなったのですが,ベルリンフィルでも買っていましたし,キリがないので諦めました。