Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

チェスキー・クルムロフ

2011年08月11日 | 中欧旅行2011


プラハからバスで3時間ほど離れたチェスキー・クルムロフへ。
湾曲したモルダウ川(向こうではヴァルタヴァ川)に囲まれた、
やはり中世からの古都です。
遠くにかすむボヘミヤの山々、13世紀に築かれたという堂々とした城、赤い屋根の家々、
その合間を流れる川との調和がお見事。
こじんまりとした、童話の中の絵のような街です。


ここのお城の内側にも、そして小さな街の中の家にも
だまし絵のような装飾が施されたところがありました。
スグラフィット装飾と呼ばれるものは、白と黒の漆喰を使って
平面なのに、遠くから見ると凹凸があるように見えるというものです。
窓がないのに壁に窓の絵を描いたり。
領主クロムロフ公って遊び心があったのか?
もっともこのお城、最初はゴシックで建てられたものの、その後ルネッサンス、バロックと
何代にも渡って修改築がなされて現在の体を成しているというので
その装飾絵がいつの誰によるものなのか、パンフレットをちょっと覗いたくらいでは
よく分からないのですが。


プラハの中心にあるカレル橋の下を悠々と流れる大河モルダウは
少し上流のこちらでは、素朴な川となっていました。
モルダウといえば思い出すのが、スメタナの交響詩「わが祖国」の「モルダウ」。
チェコという国は、かつてはハプスブルク家の支配を受け、1918年にチェコスロバキア共和国に
なった後も、ドイツ、ソ連の傘下となり、ドイツ語しか使えないという時代もあったといいます。
そんな時代にスメタナは「わが祖国」を始め、祖国への思いを込めた作品を作り続けたのだそうです。
しかも、この曲を作った時の彼は聴力を失っていたのだと。
なんという悲劇の人なのだろうと思っていましたが
Wikipediaを見てみたら、彼の失聴は梅毒によるものだったのですね。
そして脳障害で亡くなったのもそのせいだったのだと。
そうだったのか…


コメント (6)
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古都プラハ

2011年08月10日 | 中欧旅行2011
無事に帰って来ました。
暑いですねえ…
中欧では、15~28℃くらいの非常に涼しい日々だったのです。
戻ってきてこちらの酷暑に身体が悲鳴をあげています。



プラハでの一日目は最高気温18℃の雨混じりの曇り日で、この日は寒すぎ。
体感としては10月の終わり頃の気温か。
私は薄いワンピースにニットのボレロを羽織って震えていたのでした。
細かい霧雨の中に悄然とたたずむ古都プラハはしかし、非常に美しかった。
古くはロマネスク、ゴシック、近代のアールヌーボーと
様々な建築様式の荘厳な建物が石畳の上に重なり合うように立っている。
中心となるのは9世紀から建築が始まったというプラハ城。
城といっても、教会や宮殿、修道院などいくつかの施設を含む建築複合体です。
中でも、ゴシック様式の「聖ヴィート大聖堂」は堂々たるものでした。


城の門の前には微動だにしない衛兵が。
ガイドさんの説明によると、衛兵になるには以前は容姿体格年齢とかなり厳しい審査が
あったようなのですが、最近では随分ゆるくなったのだとか。
確かによく見ると、少々歳がいっていたり、身体が少し揺れていたり。
しかし世界中の観光客に見られながらああして立ちっ放しというのは
つらいものでしょうねえ。


プラハの石畳については、その美しさと独自性について読みかじっていたつもりですが
本当に美しかった。
大小様々な形と色があり、それが扇状に広がったり、碁盤状に並んでいたり。
しかしこれ、ガタガタボコボコで非常に歩きにくいのです。
私は旅行用の楽な靴なのでよかったのですが、ピンヒールだったら挟まっちゃうだろうなあと
思うところが何か所も。
しかもその上を車や電車が通ると、もの凄い音がする。
馬車であれば非常に様になるのですが。
中世の街並をそのまま残すというのも大変なことですね。


旧市街の旧市庁舎には15世紀に造られたという有名な天文時計があり、
600年経った今もなお、時を刻み続けています。
毎正時に死神が鐘を叩く音に合わせてキリストの12使徒が顔を出すというからくり時計で
世界中の観光客が集まっていましたが、
人形は非常に小さいし、40秒ほどで終わってしまうのです。
実にあっという間の、歴史的からくりショーではありました。


歩き疲れて、市民会館の1階にあるカフェでお茶をしました。
1911年にできたという、アール・ヌーボー様式の市民会館も素晴らしいが
そのカフェも、高い天井といい、壁・天井のレリーフといい、ステンドグラスといい、
豪華絢爛、舞踏会の間のようです。
市民会館の建物やその中のカフェに感動するって
日本では考えられないなあ…
残念ですが。
コメント (8)
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