Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「ゴジラ-1.0」

2023年11月19日 | 映画

タイトルの「-1.0」は、「マイナスワン」と読むのだそうです。
先の大戦で焦土と化し、ゼロになった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラが、この国をマイナスに叩き落とす。軍隊もなく、絶望的な状況での襲来に、誰が、そしてどうやって立ち向かうのか。
敷島浩一(神木隆之介)は零戦の操縦士だったが、機体に不備があると偽り特攻を回避して生き残る。
復員しても家は焼け落ち、両親も亡くなっているところに、同じく身寄りがなく赤ん坊を抱えた典子(浜辺美波)と一緒に生きていくことになるが、敷島は悔恨の情から抜け出せないでいた…



本作は「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、日本で製作されたゴジラ映画としては通算30作目ということです。
「シン・ゴジラ」が国家や組織がゴジラとどう戦うかを描いていたのに対して、こちらは個人がどう戦うかを描いていたような。
先の大戦ではお国のために死ぬ覚悟で戦った、つまり「死ぬための戦いだった」、そしてゴジラとの戦いは「生きるための戦いなんだ」という台詞がありました。
「オレの戦争は終わっていない」という、敷島の慟哭の声も。
そう、この作品は、ゴジラという怪物を通して、敷島という死に損なった特攻兵が生き直そうという再生物語であり、廃墟となった日本の復興の様子を描いてもいるのです。
あの見渡す限りの焼け跡から再建してきたのだと、今更ながらに思いました。




ご都合主義のシーンも散見しましたが、まさかゴジラ映画で泣くことになるとは。
恥ずかしながら生き残ってしまったという日本的な思考が、何処まで海外に理解されるのだろうと思いましたが、先日ハリウッドでプレミアム上映され、熱狂的に受け入れられたのだそうです。
北米で12月1日から1500スクリーン超での公開が決定したと。
海外での反応が楽しみです。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ユーミン・コンサート」涙... | トップ | 「無人島のふたり 120日以上... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ituka)
2023-11-25 12:28:39
想いを馳せるところがあったのですね。
この映画、せっかくレトロな時代設定なのに
ゴジラ造形がスタイリッシュすぎて変なアンバランスを感じました。
自称マニアからすると鳴き声がちょっと違うんですよね(笑)
それはともかく、あんな綺麗な典子さんと同居できることが羨ましかったです。
返信する
itsukaさま (zooey)
2023-11-25 22:28:50
ゴジラは確かにカッコよかったですねえ。
あの背びれがピコピコピコッと立ち上がって光が走るところなんて
確かにスタイリッシュすぎるw
私は声の違いには気が付きませんでしたが
ゴジラが現れる所の、あの効果音にはしびれました~
返信する

コメントを投稿