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ゴジラ-1.0

2023年11月03日 18時31分08秒 | 映画 か行
評価★★★☆【3.5点】(13)



日本の最高峰、白組でVFXは文句なし、だけど。。。



戦後、無になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラが
この国を 負 に叩き落す。
史上最も絶望的な状況での襲来に、
誰が?そしてどうやって?日本は立ち向かうのか―。
<Filmarks>



戦後、焦土と化した日本にさらに追い打ちをかける巨大怪獣の襲来。
ま、こういう設定にしたのは庵野監督の『シン・ゴジラ』(2016)と
かぶらない手段として分からなくもないけど
娯楽性から言えば遠く及ばないというのが率直なところです。

敗戦直後の生活は飢餓や騒乱で計り知れない混乱期にも関わらず
そこの描き込みが足らずに登場人物誰一人感情移入できない。

特攻隊から逃げたポンコツな主人公の真意も表面だけなぞり
単に両親から「生きて帰れ」と言われたことに責任転嫁している。
俳優たちもキャラクターになりきって頑張ってるのは伝わってきますが
いかんせんセリフがつまらなくてどうにも面白くない。

ならば、ゴジラVS人間の構図はどうかといえば、これもね~
ハッキリ言ってゴジラの造形がスタイリッシュすぎて
近代ゴジラという印象を受けてしまい時代とのズレが生じてしまう。

せっかくこの時代にしたのなら、ゴジラ造形をいちど原点回帰で
しっかり見直した方がよかったと思ったんですけど
生誕70周年記念とかいうのに別に合わせなくてもよかったかな~と。



【今週のツッコミ】

・逃げる群衆のなかに橋爪功さんのワンカットシーンの意味が謎。
 ただのカメオってやつなのか。

・放射能光線(?)の威力は間違いなくメガトン級。

・血の繋がっていない家族を描けば安藤サクラは外せない。
 ドラマのキーと成り得た人物だけにもったいない。

・後方プロペラ機・J7W1 震電の雄姿を初めて見たけど
 なんともへんちくりんでお世辞にもカッコいいとは言えない。

・ゴジラ対策に国家戦略として軍隊が使えず民間に丸投げ。
 ロシアの顔色より都民の命の方が。。。秋田市長を見習って!

・深海への増減圧作戦でゴジラが硬直した意味が分からない。
 なにか見落としたんだろうか。

・典子さんの髪型がサザエさんっぽいのはいいんだけど
 戦闘員が坊主でないのはダメでしょ。
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監督:山崎貴
脚本:山崎貴
音楽:佐藤直紀
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴

『ゴジラ-1.0』


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6 コメント

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Unknown (zooey)
2023-11-24 22:38:40
私は結構泣いたのですけどw
突っ込みどころは沢山あって
銀座でバッタリ会うシーンもあり得ませんが、
敷島が復員した時、隣のオバサン(安藤サクラ)が
いきなり彼を責め倒したでしょう?
普通は、ご苦労様と言うところじゃないのかな?
特攻隊を逃げ出したなんて、普通の人は知らない筈だし…
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zooeyさんへ (ituka)
2023-11-25 12:21:13
これ本当にツッコミどころありましたよね。
でも、山崎貴監督だし映像系の監督だから町でバッタリとか隣人のおばちゃんがいきなり激怒するなんて
言われるように激しく同意します。

>特攻隊を逃げ出したなんて、普通の人は知らない筈だし…
これなんか日本軍の機密情報ダダモレなんだと思いましたよ。
特攻隊を逃げた引け目を挽回するような最後のゴジラとのタイマンなんて漫画みたいでしたもんね。
返信する
Unknown (mariyon)
2023-12-02 09:35:23
わたしはとっても良かったです。
日本のゴジラ映画には、シンゴジラはともかく
すごい!と思ったことがなかったので。
今回、CGも良かったし、お話もいろいろ考察をきくと納得できました。
突っ込みどころは、まあ、怪獣映画なのでってところはあるんですが、敗戦で政府がきちんと機能していないところで、何とかしなければならないというのが、とても分かりやすかったです。
確かに、銀座でバッタリはないですね。

血のつながらない家族の安藤サクラ、爆笑!
返信する
mariyonさんへ (ituka)
2023-12-02 12:48:42
なるほど!女性受けが良いというのは、ワタシはなにか見落としていたのかもしれません。
ワタシはゴジラ映画でもっとも好きなのは『ゴジラの逆襲』というシリーズ第二弾のやつです。
テレビ上映にもかかわらず、子供ながらものすごく恐怖を覚えた感覚が今でも忘れられません。
今回、ドラマ的に軍隊が使えず民間企業で対抗するのもガッカリでしたし主人公に共感できなかったことが最も大きかったかな~でした。

>血のつながらない家族の安藤サクラ、爆笑!
エセ家族を撮らせたらこの人の右に出る人はいませんね(笑)
返信する
やっと観て来ました (ぺろんぱ)
2024-05-01 19:44:10
新作のゴジラ作品も挙げていらっしゃる時に過去記事にごめんなさい。

遅れ馳せながら観に行ってきました(カラー版)。
若干イージーな台詞運びもあったかも ですが、私は「観てよかったなぁ」とハンカチ片手に劇場を後にしましたよ。
視覚効果賞受賞は一連のVFXは勿論ながら、あの “ゴジラの突起物が青い閃光と共に隆起して行き あの咆哮へ... ” となるシーンの賜だったのではないかと感じました。なので白黒版であの青い閃光シーンがどう映し出されていたのか興味津々です、白黒版の方が更に良かったと言っていた友人もいたので。いつか機会があれば白黒版も観てみたいです、itukaさんのレヴューを拝見しつつ(*^-^*)。

それにしても、戦後のあの復興途上にゴジラが来たら再起はあり得るんでしょうか^_^;・・・あの放射熱線攻撃はヒロシマナガサキのように感じられて心が痛かったです。
返信する
ぺろんぱさんへ (ituka)
2024-05-01 22:50:59
ぺろんぱさん、ゴジラ映画をご覧になったんですね。嬉しいです!
新作ゴジラ映画といってもハリウッド版のエセゴジラ(ファンの方ごめん)ですからね。ぜんぜん気になさらないでくださいね。

終戦末期の混乱期にゴジラって、まさに泣きっ面に蜂状態ですよね(笑)
でも、新作ハリウッド版を観たから言えることは、やっぱりゴジラは邦画じゃないとな、でした。今回のハリウッド版はゴジラ独特の咆哮も一切ありませんし、造形も動きももはやアスリートみたいで、鑑賞中どんどん減点しまくりでしたよ。

>ハンカチ片手に劇場を後に
やはり、ドラマの中で感情移入できる部分があったからこそですよね。ワタシはカラー版もモノクロ版も残念ながら主人公に感情移入には至らなかったです(ただ、あんな綺麗な女性と偶然にも一緒に住んだらワクワクするんだろうなと思いました)

復興中にまた災害ですもんね、よほどの忍耐と豊富な資金援助がなければ無理ですよね。この時代ですから他国がこぞって支援活動するなんてことないですもんね。

後、カラー版を観たうえでモノクロを観ると、おどろおどろしさは倍増しますし、情報量が限られてくる利点もあって、これは是非とも体験してもらいたいです~。
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