Zooey's Diary

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「わたしは最悪。」

2022年08月25日 | 映画

デンマーク生まれノルウェー在住のヨアキム・トリアーが監督。
2021年カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、女優賞を受賞。
30歳という節目を迎えたユリヤの、恋に仕事に迷走する日常が描かれる。
成績優秀だからという理由でオスロの医大に進むが、自分に合わないと心理学部に変更、
それも合わないと辞め、本屋でバイトしながら写真家を目指す。
年上のコミック作家アクセルと同棲を始めるが、四十代のアクセルは次第に身を固めたくなり、ユリヤに妻として母として求めるようになる。
彼女はそれを窮屈に感じ、若い男性アイヴィンに乗り換えるが、計算外の妊娠をしてしまい…



自分の本当にしたいことが見つからない。
まだ本気を出してないだけ、本当はもっと何かできる筈。
そんな風に思う人は、世の中に多いのでしょう。
現に私など、そう思いながら一生を終えそうな気がします。
その点は深く同調しますが、彼女の男性との関り方にはどうにも納得できない。
アクセルとあんなに酷い別れ方をしておいて、子供を望まないアイヴィンとの間で妊娠してしまうと、病床のアクセルの元に走って、「君は母親に向いていると言ってよ」なんて。
ベッドシーンがやたら多くて、人生を模索中とはいえ、あなたの恋愛は単なる性愛じゃないの?と言いたくなるくらい。
彼女の思惑にはもっと様々な要素が絡まっていて、そんな単純なものではないのでしょうが…



珍しいノルウェー映画、しかも映画評論家のみならず、現役の監督たちからも絶賛されているというので期待していたのですが。
更に今年のアカデミー賞の国際長編映画賞と脚本賞の2部門にノミネートされたという、本作品。
残念ながら、私はあまり入り込めませんでした。
ただ、ユリヤが新しい恋人アイヴィンのもとに駆け出すところ、世界のすべてが制止して自分たちが動いている、その演出は楽しかったです。
恋の始まりのワクワク感が見事に出ていました。
オスロの緑多い街並みも美しい。
2時間余ずっと迷い、ブレている展開に多少イライラもしましたが、終章、彼女がようやく自分の仕事を見つけて打ち込んでいる姿はすがすがしいものでした。

公式HP 

コメント (2)
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