Zooey's Diary

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「とめどなく囁く」「日本人に知ってほしいイスラムのこと」

2022年08月23日 | 


「とめどなく囁く」桐野夏生著

41歳の早樹は8年前に夫が行方不明となり、父親程の歳の資産家の塩崎と再婚して、相模湾を見下ろす邸宅で穏やかに暮らしている。
突然の病気で前妻を亡くした塩崎との結婚生活は、それぞれの悔恨と思いやりが入り混じったものだった。
8年後、前夫の姿があちこちで目撃され、無言電話がかかってくるようになる。
前夫は生きているのか…?
これだけの頁数を費やして、これだけの結末に向かっていたのかと、ちょっとがっかり。
分かってみれば、あちこちに伏線が張り巡らしてあったのですが。
なんといっても早樹がかつての結婚生活を、楽しいものと捉えられなかったことが鍵でしょう。



「日本人に知ってほしいイスラムのこと」フィフィ著

エジプト出身でイスラム教徒である著者が書いた、易しいイスラム文化入門書。
英語でイスラム教徒のことをmuslimというので、私もその言葉をよく使っていたのですが(あの映画の主人公はムスリムで、といった具合)、アラビア語では、イスラム教徒の男性のことをムスリム、女性のことをムスリマと言うのだそうです。
ハラールのこと、ラマダンのこと、メッカ巡礼のこと、服装のこと、一夫多妻制のこと、分かりやすく解説してくれるのはありがたいのですが、割礼についての章でビックリ。
アフリカの一部の国などで行われている女性割礼は、女性の性欲をコントロールする為に行われる野蛮なもので、イスラムが強制しているものではないのにそう誤解されているようで残念だと。
それは知っていましたが
”アメリカの農村部でも、1950年代まで人種に関係なく女性への割礼が行われていました”(P167)

???
その出典も論拠も何も書いてないのです。
そんなことアメリカ人からは聞いたことがないし、検索してみても見つかりませんでした。
どなたかお詳しい方、お教えください。


コメント (2)
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