Zooey's Diary

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メトロポリタン美術館展

2022年04月12日 | お出かけ

サブタイトルは「西洋絵画の500年」、日本初公開の46点を含む65点が国立新美術館に集結。
ネットで日時指定予約をして行って来ました。


ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア「楽園」(上の絵)
初期ルネサンスの頃、シエナの大聖堂に描かれた祭壇画の一部だそうです。
修道士、普通の人、天使、様々な14組の人たちが向き合って挨拶をしている。
なんだかよく分からないが、服装は彩りに溢れ、花も咲き、明るくて楽しそうな絵です。
こんな風に争いなく生きて行けたらいいのにねえ?
それができないから「楽園」なのか…



ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」
ポスターにも使われた、何とも色鮮やかな変わった絵。
右端の女占い師が金持ちの若い男を占ってコインを受け取り、左端の女は若者のポケットから財布を抜き取ろうとし、その隣にいる女は、その財布を受け取ろうと手を差し出している。
この女たちは全員ジプシーでグルなのだそうです。
ジプシー(今はロマ)が泥棒なんて決めつけたら、今だったらポリコレで問題になっちゃうでしょうね?
実際私も、パリの地下鉄でロマの少女たちに囲まれて怖い思いをしたことがありますが…



マリー・ドニーズ・ヴィレール「マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ」
これは長らく、ヴィレールの師ルイ・ダヴィッドの作とされていたのが、1996年にようやく彼女の作と認められたのだそうです。
映画「燃ゆる女の肖像」でも、女性名では売れないから男性名で発表した方がいいなんていうシーンがありました。
女性画家の地位はまだまだ低かったのでしょうね。
そのせいもあるのかどうか、この絵の中の女性はなんとも反抗的な目をしているように見えます。
逆光で金髪がキラキラと反射し、シンプルな白いドレスもウエストに結ばれたピンクのリボンも透き通るように美しいのですが、その三白眼の目は、何かを訴えているかのようです。



3点だけご紹介しましたが、上のポスターには65点の絵画が全部出ているようです。
フラ・アンジェリコ、ティツィアーノ、ルノワール、ルーベンス、ゴッホ、ゴーギャン、ゴヤ、モネ、書き切れない。
NYのメトロポリタン美術館には何度も行きましたが、何しろ大きすぎて名画だらけで、足が棒のようになります。
65点位に集約してくれた方が私には丁度良く、コンパクトに楽しむことができました。
(撮影禁止だったので、写真はネットから頂きました)

メトロポリタン美術館展 

コメント (10)
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