Zooey's Diary

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「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

2018年04月14日 | 映画


この事件がアメリカで起きたのは1971年。
私はほんの子供だったので、何も覚えていないのです。
事件の内容も知らず、最初のうちは登場人物の顔と名前が一致せず分かりにくい。
やれやれと思って観始めたのですが…



邦題の「ペンタゴン・ペーパーズ」が表すのは、ベトナム戦争に関する政府の機密文書。
早くからアメリカの戦況は芳しくなかったのに、時の政権は事実を隠し、
アメリカ有利と称して、若者を戦場に送り続けていた。
ワシントン・ポスト紙の記者がこの文書を手に入れる。
世に発表して政府の大嘘を暴こうと、主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は意気込むが
社主キャサリン・ グラハム(メリル・ストリープ)は思い悩む。



亡くなった夫の後を継いで専業主婦からポスト紙の社主となったキャサリンは
何も分からないくせに、と社内でもまだまだ疎んじられていた。
機密文書の掲載は、スパイ活動法により違法とされる恐れがあり、
会社の存続も危なくなるどころか、キャサリンが逮捕される可能性もある。
弁護士はそう言って必死に阻止しようとするが…

キャサリンの決断によって、文書は公表される。
全米中が騒然とするが、ニクソン政権は直ちに裁判所に訴える。
裁判の結果は、6対3でポスト紙の勝利。
「建国の父たちは報道の自由保護を与えた。
報道が仕えるのは国民で、統治者ではない」と。



前半ややもたつきますが、後半は息を呑む展開。
アメリカ現代史についてまるで無知な私でも分かるように、話は進むのです。
スピルバーグ監督がこの映画を作ったのが、トランプ政権が誕生してすぐというのが凄い。
今現在の権力の暴走に対して、報道機関は何ができるかということを
映画の巨匠は我々に問いかけている気がします。
公文書偽造や隠蔽工作で揺れる永田町の住人にも観て欲しい作品です。
原題は「The Post」。

公式HP http://pentagonpapers-movie.jp/

#welovegoo
コメント (10)
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