Zooey's Diary

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「ダンガル きっと、つよくなる」

2018年04月20日 | 映画


「持参金殺人」という言葉を聞いたことがあります。
インドでは、持参金の額が不服だという理由で嫁を殺してしまうことが今もあるらしい。
それほどまでに女性の地位が低いインドにおいて
この映画が、実話を基にしているということが凄い。
全世界興行収入340億円を突破し、インド映画の興収ナンバーワンを記録したと
いうのも頷けます。



レスリングで国内チャンピオンになったマハヴィル(アーミル・カーン)は
生活のために引退するが、世界チャンピオンの夢を娘たちに託そうとする。
早朝から星一徹ばりの、容赦ない特訓に次ぐ特訓。
娘たちに男の子の服を着せ、ランニングをさせ、甘いものを禁止し、
川に突き落とし、髪を切って坊主頭にする。
無論、娘たちも何度も反抗し、父親の手からなんとか逃げ出そうともするし、
女のくせにと、最初は小さなレスリング試合にも出場を拒否されたりする。
しかし紆余曲折を経て、長女ギータと次女バビータはインド代表となるのです。



結局は、娘たちの資質を見抜き、それを伸ばそうとした父親の愛情が
娘たちの反抗心に勝ったということか。
彼女たちも、知らない男のところに嫁いで一生家事をする人生よりは
どんなに苦しくても、自分の才能を活かして自立するという道を選んだ訳です。

5カ月の間に体重を27キロ増やして、また減らしたというアーミル・カーンの
プロ魂が凄まじい。
そして長女ギータがインド代表となってからの、コーチとの確執。
もうこれは、今の日本女子レスリング界に見せるために作られたのではないか?
なんとこの映画のパンフレットには、この作品の「応援団」として
2014年のアジア大会でギータと対戦し、勝利を収めた吉田沙保里選手と
あの栄コーチが写っているのです。



「ダンガル」とは、レスリングとかファイターという意味らしい。
笑って泣ける、スポコン父娘愛情物語です。

「ダンガル きっと、つよくなる」 http://gaga.ne.jp/dangal/

#welovegoo
コメント (2)
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