Zooey's Diary

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「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

2018年04月05日 | 映画


1940年5月のドイツのフランス進攻開始から、6月のダンケルクの戦いまでの4週間。
英国首相に就任したばかりのチャーチル(ゲイリー・オールドマン)は、究極の選択を迫られる。
ヒトラーに屈するのか、あるいは闘うのか…



去年観た映画「ダンケルク」は、浜に取り残された兵士たちの目線から見た作品ですが
今回のこれは、その政治的内情を描いたものと言うべきか。
その時、ドイツ軍を引き寄せる囮となって見捨てられたカレーの英国軍兵士は4千人。
先の大戦の奇跡といわれる、民間船によるダンケルクの救出作戦には
こうした苦悩と悩み、政治生命を賭けた取引があったのですね。



終盤の「どれだけの犠牲を払っても誇りを捨ててはならない、
一度捨てた誇りは取り戻せないのだ」というチャーチルの有名な演説は
感動もしましたが、反面怖くもありました。
結果的に勝ったからよかったものの、大衆を鼓舞し、戦意高揚を訴えるのは
見方によっては非常に危険なものになるのではないか。

しかしこの映画、なんといっても見どころは、チャーチルの特殊メイクです。
細面で眼の間が狭いゲイリーの顔が、どうやって丸顔で目の離れたチャーチルの顔と
なり得るのか不思議なのですが、一人の日本人がその奇跡を起こしたのです。
アカデミー賞メイク・ヘアスタイリング賞に輝いた辻一弘氏の名前が、大きくエンドロールに。
「映画を見たチャーチルの孫が、おじいさんだ!と言ってくれ、胸をなで下ろしました」
とは、辻氏の談。
ゲイリー・オールドマンは主演男優賞受賞。

 

オックスフォードを旅行した際、チャーチルの生家ブレナム宮殿を訪れました。
見渡す限りの緑の芝生、白鳥がたゆたう湖、そして壮麗なバロック宮殿。
歩いても歩いても何処まで行っても果てがないと思ったら
ここの面積は約2100エーカー、およそ8.5平方㎞で、千代田区の73%なのですって。



この豪壮な宮殿に生まれ育ったチャーチル、子供の頃は勉強ができず落ちこぼれで
何度も受験に失敗し、ようやく入学してからも成績は全く振るわなかったらしい。
天下の名宰相にも、そんな一面があったのですね。

ブレナム宮殿の日記 https://blog.goo.ne.jp/franny0330/e/9552793361da9dce7fe040b951888ab3
「ウインストン・チャーチル」公式HP http://www.churchill-movie.jp/

#welovegoo
コメント (4)
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