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Zooey's Diary

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「インターステラー」

2014年11月28日 | 映画
宇宙を舞台にした壮大なSF映画です。
クリストファー・ノーラン監督。



環境悪化により、食料不足が訪れる近い将来の地球。
愛する子どもたちの未来、人類の滅亡を救うために、クーパー(マシュー・マコノヒー)は
移住可能な惑星を求めて宇宙の旅に出る。
ティーンエイジャーの息子、まだ幼い娘に、必ず帰ると約束して。
要はそういう話なのですが
そこに相対性理論・ワームホール・ブラックホール・時空の歪み・5次元世界などの
聞き慣れない用語が飛び交う。
相対性理論によるとある惑星では、1時間が地球の7年分の時間なのだとか。
そこに3時間いたおかげで、彼らは23年分も時間を浪費してしまったことになる。
専門用語が理解できないままに、次から次へと奇想天外な危機が小さな宇宙船を襲う。
水の惑星で大津波に襲われたり、氷の惑星では思いもかけないものに襲われたり、
ハラハラドキドキ、まあ心臓に悪いこと。



キューブリック監督に憧れていたとうノーラン監督の、『2001年宇宙の旅』への
オマージュが、あちこちに感じられました。
歩く板のような人工知能ロボットTARSは、 モノリスと人工知能ハルを掛け合わせて
それにユーモアを足したような存在です。
作品中に何度か出てきた詩は、イギリス詩人ディラン・トマスのものであるらしい。
”Do not go gentle into that good night
Rage rage against the dying of the light”
(おとなしく夜を迎えるな
 消えゆく光に対して 果敢に挑むのだ)
無限に続く宇宙空間で読み上げられるこの詩は、非常に効果的でした。



宇宙の果てであれだけの危機を乗り越えたクーパーに襲い掛かってきた敵が
人間であったというのが、なんとも皮肉。
宇宙の旅の最後にクーパーが辿り着いたところがあそこであったというのは
ドラえもんの「どこでもドア」を使ってしまったようで興醒め、という見方もあるでしょうが
つまり「愛は時空を超える」ということを訴えたかったのか。

「インターステラー」とは"惑星間移動"を意味する言葉なのだそうです。
意味が分からない言葉など、消化不良で疲れる部分も多かったのですが
それでも3時間弱の長尺があっという間でした。
父親クーパーは、遥かなる宇宙の果てで、子どもたちにどんなに会いたかったか、
子どもたちは、何十年も帰ってこない父親を、どんなに切ない思いで待っていたか。
宇宙の壮大さ、人間愛の美しさに泣かされる作品です。

「インターステラー」http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/
コメント (4)
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