Zooey's Diary

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追い詰められれば追い詰められるほど

2010年11月27日 | 社会

日経マガジン11月号に、北川悦吏子氏のことが載っていました。

北川悦吏子といえば、恋愛ドラマの神様とまで言われた人気脚本家。
私はテレビドラマをそんなに見ないのですが
それでもこの人の「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」
「ビューティフルライフ」くらいは知っている。
どれも熱心に全部見たというほどではないのですが
印象的な場面のいくつかや、テーマソングは鮮やかに甦ります。
ドリカムの曲「LoveLoveLove」は今も胸に残っています。

自分と同じ位の歳であること、そして同じ岐阜出身であることから
この北川女史になんとなく親近感を持っていたのですが
私生活についてはまったく知りませんでした。
記事によると彼女は、この10年間「10万人に一人」とされる病魔に侵され、
入退院を繰り返していたのだそうです。
家族の希望で病名は非公表となっているが
原因や治療法が明確になっておらず、障害者認定も下りる患いなのですと。
「ビューティフルライフ」のプロットは病床で書き上げ、
「オレンジディズ」の製作決定直後にも入院したのだと。
ステロイドの副作用に悩まされながら
激しい痛みや、恒常的なだるさや気持ち悪さと闘いながら
それらの作品は書かれたのだそうです。
昨年の手術で臓器を大きく摘出して、今は少し落ち着いたのだそうですが…


そうだったのか…
彼女のドラマに、障害者や難病の主人公が登場するのは
そういう背景があったからなのですね。
「私、病気や障害を持つ人の気持ちが分かるので、
何とか元気づけたいなと思うんですね。
健康になれない人って実はたくさんいるわけで。」
「私にとって脚本の生みの苦しみの8割は、体の心配。
書けなくてて苦しいんじゃなくて、体が持つかどうかで苦しいんです。」
「ずっと書きたかった。病気で追い詰められれば追い詰められるほど。
たぶん、書くことが自分の生きる意味だと思うんですよね。」(日経マガジンより)


人は苦しみを経験するほど優しくなれるっていうけど…
知りませんでした。
「愛していると言ってくれ」で晃司と紘子が初めて出会った林檎の木があった
原宿キャットストリートの「フレンチクォーター」という小さなレストラン。
昔行ったことがありますが、ネットで見たら今はなくなってしまったようです。
林檎の木は今もあるのかな…
コメント
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