2008年アメリカ、監督 クリスティン・ジェフズ。
’06年アカデミー賞2冠に輝いた「リトル・ミス・サンシャイン」のプロデュースチームが
手掛けた人間ドラマというので、期待していました。
「リトル・ミス…」と同じく、見事な負け犬家族が出てきます。
ローズ(エイミー・アダムス)は、高校時代は花形のチアリーダーだったものの、
今はハウス・クリーニングをして何とか食べているシングルマザー。
その息子オスカーは、個性的というか変わり者で、公立小学校から追い出される。
ローズの妹ノラ(エミリー・ブラント)は、ミスばかりでバイトも長続きしないフリーター。
姉妹の父親(アラン・アーキン)は、一発当てようと目論むが失敗の連続。
息子を私立の小学校に入れるために
高額の報酬を得られる「バイオハザードクリーニング」(事件後の片付屋)を
姉妹で始めるのですが…
それでもやはり失敗してしまう。
決定的に。
ローズは、他の女と結婚した高校時代のBFと不倫を続けているのですが
その妻に、街でバッタリ逢うシーンがあります。
妻は、「知ってるのよ、アンタ達のこと。
高校時代は花のチアリーダーだったかもしれないけど
今のアンタはカスよ!(You're nothing now!)」と言い放つ。
(「カス」も酷い言葉だが「nothing」も凄い…どっちが酷いか!?)
姉妹は実は、母にまつわる共通の暗い秘密を抱えている。
人が嫌がる新しい仕事に取り組み、
人の過去を清算する手伝いをすることで
その重荷をも乗り越えようとするのですが…
大きな事件など何もなく、負け組みの姉妹の日常を淡々と描いているのですが
ぐいぐいと作品に引き込まれました。
こういうところが上手いなあとつくづく思います。
多少明るい方向が見えたところで話は終わるのですが
いかにもまた失敗しそうでもあります。
少々あっさりと描きすぎた嫌いもあると思いますが
それでも、失敗したっていいんだよ、
人生は何度でもやり直せるんだよ、という暖かいメッセージが感じ取れます。
☆4
「サンシャイン・クリーニング」
’06年アカデミー賞2冠に輝いた「リトル・ミス・サンシャイン」のプロデュースチームが
手掛けた人間ドラマというので、期待していました。
「リトル・ミス…」と同じく、見事な負け犬家族が出てきます。
ローズ(エイミー・アダムス)は、高校時代は花形のチアリーダーだったものの、
今はハウス・クリーニングをして何とか食べているシングルマザー。
その息子オスカーは、個性的というか変わり者で、公立小学校から追い出される。
ローズの妹ノラ(エミリー・ブラント)は、ミスばかりでバイトも長続きしないフリーター。
姉妹の父親(アラン・アーキン)は、一発当てようと目論むが失敗の連続。
息子を私立の小学校に入れるために
高額の報酬を得られる「バイオハザードクリーニング」(事件後の片付屋)を
姉妹で始めるのですが…
それでもやはり失敗してしまう。
決定的に。
ローズは、他の女と結婚した高校時代のBFと不倫を続けているのですが
その妻に、街でバッタリ逢うシーンがあります。
妻は、「知ってるのよ、アンタ達のこと。
高校時代は花のチアリーダーだったかもしれないけど
今のアンタはカスよ!(You're nothing now!)」と言い放つ。
(「カス」も酷い言葉だが「nothing」も凄い…どっちが酷いか!?)
姉妹は実は、母にまつわる共通の暗い秘密を抱えている。
人が嫌がる新しい仕事に取り組み、
人の過去を清算する手伝いをすることで
その重荷をも乗り越えようとするのですが…
大きな事件など何もなく、負け組みの姉妹の日常を淡々と描いているのですが
ぐいぐいと作品に引き込まれました。
こういうところが上手いなあとつくづく思います。
多少明るい方向が見えたところで話は終わるのですが
いかにもまた失敗しそうでもあります。
少々あっさりと描きすぎた嫌いもあると思いますが
それでも、失敗したっていいんだよ、
人生は何度でもやり直せるんだよ、という暖かいメッセージが感じ取れます。
☆4
「サンシャイン・クリーニング」