Zooey's Diary

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「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」

2009年04月01日 | 映画
シンプルで優しい映画です。
世間知らずの若夫婦が、子育ての予行演習のつもりで仔犬を飼い始める。
ところがその犬マーリーは、エネルギーを持て余した、とんでもないバカ犬だった。
流産、産後鬱、育児ノイローゼ、転職など様々な問題を乗り越えて家族が成長していく中で
気がつけば彼らの横には、いつもマーリーがいたのだった…

日本語版の原作は読みやすく面白かったので、私は一日で読み(号泣した)、
これなら私にも読めるかと、英語版も取り寄せたのでした。
こちらはどれだけかかるか見当もつかないのですが。

このマーリー、ウチのタロウに少し似ているのです。
興奮しやすいところ、食いしん坊のところ、学習能力がないところ、
分かりやすいところ(悪いことをするとすぐにバレる)。
というか、世の中の大方のバカ犬の飼い主は、自分のところの犬も
マーリーよりはマシだと慰められたのではないでしょうかw

少々不満だったのは、映画では、マーリーの老い方が丁寧に描かれていなかったこと。
エネルギーを持て余していた元気玉のようだったマーリーが
歳を重ねて次第に身体の自由がきかなくなる姿が
それでも必死に飼い主の後を追って、よろよろと動き回るさまが
本には、それは悲しく詳細に書かれていたのですが…

「犬は車も地位もブランドものも欲しがらない。
ただ彼らが欲しいのは家族からの愛情だ。
こちらが愛情を持って接すれば、犬は必ずこたえてくれる。」

本当にそう思います。
犬は、決して隣の家を羨んだりしない。
隣の家の方が大きくて快適そうだとか
あっちのご主人の方が甲斐性があって出世しそうだとか
こっちの奥さんの方が優しくて可愛がってくれそうだとか
決して思わない。
ただ自分を可愛がってくれる飼い主を、その一家を、
献身的に愛してくれる。
本の中で、マーリーがどんどん老いぼれてきた頃、妻のジェニーが夫に向かって
「あの忠誠心だけは誉めてやらなくちゃね」と言うシーンがあります。

犬は服従する動物だと言ってしまえばそれまでなのですが
そのいじらしさを思うと、私はやっぱり泣きたくなるのです。

原題は
"Marley & Me The world's worst dog will bring out the best in their family"

☆3.5

公式HP(予告編が楽しいです)
コメント (2)
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