活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【12月21日】

2007-12-21 | 新書
 昨日に続いてベートーベンです。往きに第6番、第7番を読み聴き、帰りに第8番、第9番を読み聴きしました。個人的には7番が一番好きなのですが、8番もなかなか好きです。時節柄第九ということなのですが、第九好き(特に年末の)は日本だけの現象で、ベートーベンには9番と同じ頃に作られたミサ・ソレムニスというミサ曲があって、相当のクラシックファンでないと聴かない曲なのですが、世界的にはミサ・ソレムニスと第九の演奏される頻度は同じで、九つの交響曲の中では一番演奏頻度が低いのだそうです。ところで、この本の著者金聖響は若手指揮者なのですが、解説本としてもとても若い感覚と視点で書かれていると思いますね。ビートルズやストーンズが出てくるのはともかくジミ・ヘンドリックスに弾かせてみたいなんてのは、ちょっと古いロックファンでないと知らない名前で、クラシックオンリーの人が読んでもわからない点があるかもしれません。が、そこがこの本のいいところです。

「ベートーベンの交響曲」金聖響、玉木正之 講談社現代新書
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【12月20日】

2007-12-20 | 新書
 ベートーベンの交響曲は第3番、4番、5番と読み聴きました。朝の電車で3番、4番。帰りの電車で5番、これは2回も聴いてしまいました。この本を読んでいると聴き所が面白く解説されています。そうかプロの演奏家はこういうところに気を置いているのか、と勘所がわかりましたねぇ。普段はあまり上等な聴き方をしていないので、こういう形で真剣に聴いたのは初めてのことです。5番は交響曲の頂点を極めた曲であって、それはなぜかを読んでから聴くとなるほどと、もう何十回聴いたかわからないのですが、そうかとそうなのかと思ってしまったのでした。
 毎度のことながら20日はビックコミックオリジナルの日です。三丁目の夕日が一番楽しく読めます。
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【12月19日】

2007-12-19 | 新書
 日経ビジネス12/17号を往きの車中で読みまして(第一特集任天堂の最近の快進撃の秘密が面白かった)、帰りはベートーベンの交響曲を読み始めました。指揮者の金聖響が九つの交響曲を一曲一曲解説しているものです。いわゆる評論家の解説ではなく現役のしかも若手指揮者による解説というところが面白いところです。iPodで本に合わせながら第一番から聴きはじめ、第二番まで聴き読み終えました。今まで第一番と第二番はあまり聴くことが無かったのですが、金に言わせると第二番は相当な名曲だということで、その理由を読んでみるとなるほどと思います。

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【12月18日】

2007-12-18 | 雑誌
 フォーサイト1月号を読みました。薄い雑誌なのですが、広告が無いので読むところ満載です。イラン情勢(日本の油田開発に伴う政策者たちの無能力さに呆れ)、ドル体制が終焉に向かい始めた(ユーロ取引が増えてアメリカの巻き返し策はいかに)という記事に注目しました。コソボ自治州の独立問題も今後のバルカン情勢がまだまだ流動的要素をいっぱい持っているということのだそうですし、最近話題の特別会計にまつわる埋蔵金の話もなるほどと思いつつ読みました。日本の政局はなんか国会がまともに動いていないようで、本当にこれらの問題に対処できていないようで心配がつのります。

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【12月17日】

2007-12-17 | 新書
 日本の10大新宗教を読み終えましたが、自分を振り返ってみても常々信仰心が薄いものだなぁと思います。日本人は無宗教という人が多いといいますが、実は生まれながらの神道・日本仏教に浸かっていて気づかないだけなのだそうです。無宗教の人間が初詣に行ったりお守りを買ったり、お墓参りに行って手を合わせるなどということは無いのですね。日本古来の八百万の神々が仏教をも吸収していわば日本教とでもいうような形になっているようです。
 昼休みに大人のロックを読んで(先日ツェッペリンのライブが無事ありましたね)、Forsight1月号を半分読みました。

「日本の10大新宗教」島田裕巳 幻冬舎新書
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【12月16日】

2007-12-16 | その他
 つき半ばに配布されるTHE NIIKKEI MAGAZINE でじゃんけんの特集がありました。じゃんけんは世界大会があるそうで、一般的には最初にパーを出すのが勝つ確率があるのだそうです。あいこになったらあいこになったのを負けるものを出すのだそうです。パーを出してあいこだったらグーですね。統計的にそうなのだそうで今度飲み大会の余興でじゃんけんがあったら試してみましょう。


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【12月15日】

2007-12-15 | 新書
 日本の10大新宗教で取り上げられているのは創価学会、立正佼成会、PL教団、生長の家、天理教など我々の身近にだいぶ根を下ろした新宗教です。それぞれにいえることは、どの宗教もある時期一気に信者を増やした時期があったものの、それはその時代に合う信仰を提案したからで、時代が変化したときに趨勢が落ちてしまうということです。それぞれ信者数は頭打ちという状態で、これから長い時間をかけて古典宗教として認知されていくにはハードルが高そうです。
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【12月14日】

2007-12-14 | 新書
 縄文時代から現代まで日本中で揺れないところはないのですね。揺れないところを探して家を建てるということは不可能なのですね。阪神淡路で何千人もの人が亡くなりましたが、日本史(地震史)を紐解くとどれほどの人が地震で亡くなったのでしょう。天正地震では山が崩れてお城と城下町がまるまる一気に埋もれて地上から消えてしまったそうです。そうは言っても同じ地震で死んだ人がいる場所とそうでない場所があって、多くは液状化が起きるような場所に住んでいる人はまず危険地帯といえるわけです。古くからの台地のような場所では比較的被害が少なかったのです。それくらいしか住む場所の選択権は無いようです。
 さて辛いときに人は宗教に逃げ場を見出そうとするわけですが、古典宗教といわれる2000年来の宗教の他に、この100年以内に生まれた新宗教もいっぱいあって、どれが2000年後に古典として生き残っているのでしょうか。日本の10大新宗教はそういう候補宗教を解説しています。

「地震の日本史」寒川旭 中公新書

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【12月13日】

2007-12-13 | 新書
 地震の日本史を読んでいます。日本は世界に冠たる地震大国(名誉なわけではありませんが)です。そして千数百年にわたって地震の記録が文書に残されている稀有な国でもあります。多くの遺跡がありこれを解析することで地震考古学というのが最近発達していますが、残された文書と照合することで日本における地震の記録を明らかにし、今後の地震の可能性を知ることができるというわけです。教科書に出てくの地震は秀吉の頃の天正大地震、江戸の宝永大地震、安政大地震くらいですが、この本を読むと(当然ながら)もっと多くの大地震が日本の歴史の中にはあって多くの人たちが被害にあってきたことがわかります。それの繰り返しなのですね。
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【12月12日】

2007-12-12 | 単行本
 昨日は村上春樹の半分自伝のような本を読みましたが、今日は赤川次郎の自伝的読書ノート本は楽しいです。村上春樹は1949年生まれ、赤川次郎は1948年生まれで同じ世代の作家です。多作で知られる赤川次郎は320冊以上の本を出しています(この本が出たのは1998年なのでそのご10年で何十冊かでているでしょう)。実は赤川次郎はその作品をあまり読んでいません。でもこれほど多作な作家の背景には何があるのかが知りたくて、たまたま古本屋で見つけたこの本を手にしたのです。書いている本は軽い本が多いのですが、それなりの哲学を持っているということがよくわかりました。村上春樹にしてもそうですが、小説家の背景を知るというのは(それも自らの言葉で言っている事を)楽しいことです。

「本は楽しい」赤川次郎 岩波書店
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