新田次郎の名作に八甲田山死の彷徨という作品があります。明治に起きた第五聯隊による雪中行軍での大量遭難を題材にしたものです。映画にもなり大ヒットしました。しかし、この作品はあくまでも著者のイマジネーションを含んだ物語であり、ノンフィクションではありません。作中で登場した人物はじつは美化されていた、あるいは軍部によって都合の悪い部分が思ってに出ていないということを含んでいました。この大量遭難事故の事実を掘り起こして書かれたものが、本書八甲田山消された真実です。著者は自衛隊の(名前は当時と同じ)青森駐屯第5連隊の伊藤薫氏です。
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