天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

文楽「芦屋道満大内鑑」

2009-11-21 22:45:17 | 趣味
ものすごく久しぶり、二回目の文楽鑑賞。いつでも行けると思うと案外行かないものです。後ろから二列目の2等席2300円なり。
演目は落語のレッスンのときも話題になる「芦屋道満大内鑑」。
弁慶とか安倍晴明や歴史上の高僧には「異常誕生」という伝説があり、安倍晴明の場合はお母さんが狐だった、というのですがこの演目はその生い立ちのお話です。

安倍保名は策略により恋人と死に別れ、生き写しの妹、葛の葉と出会います。つかの間、別れた間に狩りに追われた白狐を助けると恩返しにと白狐は葛の葉の姿になって現れます。
そして、6年後幸せに暮らす保名一家の元に本物の葛の葉とその父母が現れ…。

見所はなんといっても「葛の葉子別れ」の段、自分が狐だということを悟られたと思った白狐の葛の葉は愛息を残して去るのですが、そこに溢れる子への想いに涙します。
着物姿から変化して半分狐になりながら、もだえまわり自分の畜生の性質が子に継がれていないことを願います。
完全に狐の姿となった葛の葉が後ろを振り返りつち去るその姿の切ないこと。胸に迫り、涙、涙。
字幕もあるのですが、どんどん自分の中に物語が入ってきます。

あー、もういっぺん見たい!←途中何度かうとうとした人とは思えない感動ぶり。
コメント (4)
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