天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

姜尚中『悩む力』『ニッポン・サバイバル』

2008-08-12 12:21:09 | 
ネットの世界だけじゃなくて、なんかあったらテレビなんかに抗議したりして人に厳しいなあ、と思う昨今です。他の人のことを非難できる清く正しい生活を送っておられる方がいかに多いか・・・。私もわが身を振り返って、言動に気をつけようと思います。マナーにはうるさいけど。
『悩む力』が売れていると聞き読みました。姜尚中氏は平易な言葉で分かりやすく現代における問題を伝えてくれています。えらそうなことは言えませんが、自分が普段もやもやと考えていたことが端的に書かれてあってその部分に納得。もちろん「ほぉ」というところもあります。今書こうとしている苦し紛れの作品のヒントになりはしないかと『ニッポン・サバイバル』を続けて読みました。書かれていることは似たような感じですが、『悩む力』は夏目漱石とマックス・ウェバーを引き合いに出し、百年前に生きた先人も似たような悩みを持っていたんだ、という切り口が違います。結局、悩む力は考える力でありこれにより自分自身や社会に向き合うことができるのです。
これは読了してすぐにお友達にレンタルして手元にないのですが、他の人にも勧めたい本でした。読みやすいし。
『ニッポン・サバイバル』の中で印象に残っているのは、<潜在的可能性>ということ。日本では何歳までに、とか一度やっていたことをしくじると次や別の生き方ができにくい。だから、閉塞感を持ってしまう。潜在的可能性を認め、いつでも新しいことを始められる社会のほうが生きやすいのではないかということ。『悩む力』のほうではこの部分が別の形でクローズアップされていて「挑戦したいこと」という章に姜尚中氏の今後の夢が。ミュージカル俳優??でも、まじめなことを書いていてこういうことをストンと書けるのがステキでございます。

悩む力 (集英社新書 444C)
姜尚中
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ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書 379B)
姜 尚中
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