篠綾子「びいどろ金魚 江戸菓子舗照月堂」読了。
シリーズ物だったのね。もちろんタイトルにひかれました。なつめは京都の武士の家に生まれるが火事で両親を亡くし兄は生死不明、江戸の尼に引き取られ菓子職人を目指しています。女性が相手にされない時代、照月堂の主人久兵衛はよく面倒を見てくれます。夏にふさわしい菓子を考えるように言われて、なかなか考えつきません。照月堂を目の敵にする氷川屋に色々妨害を受けますが、一人娘のしのぶとは友達です。久兵衛の息子二人が通っている寺子屋の先生にお菓子を送りたいと言い出して、なつめが先生の好きな物を探ることに。そこでなつめは見事な金魚を見せてもらいます。更紗に素赤に猩々。いいよねえ。そこでお菓子を思いつきます。
これは食べてみたいです。そうか庶民には無理でも献上菓子としてならビイドロが使えるのね。