映画「ダリダ -あまい囁き-」を見て来ました。
このダリダにしろマリアカラスにしろ、歌姫は名声や成功よりささやかな幸せを望むのでしょうか。金と欲が第一だったら話が早かったのに。出会う男性がどうもひどい。まともな人に巡り会ったら今度はダリダがこの人を傷つけてはいけないと去ってしまう。いつまでたっても普通の家庭は無理です。なんでその人と一緒にならない？と思ってしまいました。字幕で見ていると歌詞は飛び抜けていいとは思わないのですが、声がいい。何故か引きつけられます。女優さんが歌っているのか元の音源を流しているのか。でも歌詞も彼女の人生を垣間みるような内容なのがいいのかもしれません。無茶苦茶な人生ですが普通に幸せになっていたら、ここまで大ヒットしていなかったかも。
しかしこの名前を聞くと「だりだちみは？」という往年のギャグを思い出すのは私だけでしょうか？
竹本健治「涙香迷宮」読了。
いろは四十七文字を一つずつ使ういろは歌と言うのがありますが「ん」を入れた新しいいろは歌特集です。涙香が四十八文字全部最初の文字に使ったいろは歌を並べてもう一ついろは歌を作ると言う離れ業をしています。竹本さんすごい(涙香では？)。変態の域です(こらこら)。類子ちゃんがかわいい。彼女が出て来るとおどろおどろしさが軽減されて明るくなるので好きです。シチュエーションパズルが出て来るのですが、一つ答えがわからん。教えてよ。