goo blog サービス終了のお知らせ 

餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

風が吹く村を求めて

2017-05-06 23:37:59 | 映画

映画「ブリージングアース」と「岩合光昭写真展 ふるさとのねこ」を見て来ました。

「ブリージング-」4月4日に行った展覧会「新宮晋の宇宙船」の新宮さんを追ったドキュメンタリーです。舞台挨拶つき。画面の新宮さんよりちょっと年をとられた新宮さんが登場。映画の話を聞きました。監督と6年間撮影につき合ったと。もう家族ですね。風で発電する芸術村を作りたいと世界のあちこちを駆け回るのですが、結局決まるに至らず。ハリウッド映画のようにかっこ良くは決まりません。自然の中で動く新宮さんの作品は綺麗で良いです。でも発電となると出力が足りないようで。台風でぶっ壊れたり、大変です。メキシコの蝶の森がすごかったです。吹雪のように蝶が乱れ飛んでいました。

「岩合-」世界のねこあるきが有名ですが、今回は青森のりんご農家の猫の四季を追っていました。春に生まれた子猫が次の春には親になる。猫の人生を見るようです。四季と成長が楽しめる写真展でした。


近くだと見えない物

2017-05-06 00:17:01 | 映画

映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」を見て来ました。

メトロポリタン美術館に服飾部門があるなんて知りませんでした。そこで年に一度服飾部門の資金を集めるためファッションショーが開かれます。それがとにかく豪華。2015年は「鏡の中の中国」。ゴルチェ、ガリアーノ、サンローランなどのアーカイブから中国モチーフの衣装を借りたりしています。もう刺繍が超絶技巧。すごいです。しかし、色々問題も山積。政治的な問題を疑われたり、捉え方が違うとキュレーターがらダメだしされたり。

家が農家だったので母親がとって来た野菜をよく納屋で束ねていました。そのときラジオを聞いていたのですが古い曲を流す番組がありました。古いと言っても懐メロどころじゃありません。憧れのハワイ航路なんてまだ現代です。「今日は長唄「xxx」です。xxx姉さんの珍しい音源があったので流してみましょう…みたいな。司会はそういうのに詳しい男の人でしたが、アシスタントの女の人は詳しくないようでした。ある時インド音楽を流していました。「何だかいいですね」「そうでしょう」「インドの音楽はこんな感じですか」「これは日本で言えば演歌みたいなものです。若い人はあまり聞きません。今のインドの曲もあるので流してみましょうか」(音楽)「どこにでもあるような曲ですね」「そうなんですよ。私たちが聞くと古い方が響くんです」

中国に説明に行った時、中国のキュレーターの人からどうして古い中国ばかりなのですか?と聞かれていました。西洋人が見たファンタジーの中国ばかりでなく、現代美術など中国の今も展示して欲しいと。西洋人の思う中国と中国人の考える中国には乖離があります。確かに素晴らしい中国と行った時思い浮かべるのは古代中国だったりします。でもどんな新しい発想も歴史なしには語れないと説明していました。

その中にいると見えないことも多いのね。