もう１枚もう１枚♪

風野真知雄「歌川国芳猫づくし」読了。
国芳のまわりで起こる様々なことを書いた短編集です。「金魚の船頭さん」に金魚屋の金左衛門さんが国芳に金魚づくしの肉筆画を頼みに来る話があります。そろえていたのを去年の火事で焼いてしまい、もう一度そろえようととしたものの９枚つづりのうち８枚しかそろわない。そこを読んで思わずニヤリとしてしまい、発行年月日を調べてしまいました。「オール讀物 2012年７月号」初出。２０１４年３月発行。そうかそうか。
国芳の金魚づくし、ずっと８枚ものだと思っていました。２０１１年の「没後１５０年 歌川国芳展」で初めて見つかったという９枚目が出ていました(2011.5.22参照)。これ以降書かれたのね。でも１０枚つづりだといいのにと願ってやみません。国芳がんばれ(いや今ここで言っても)。