エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

鹿島古墳群その2

2011年12月10日 | 遺跡
鹿島古墳群は、今を遡ること千七百年前から千四百年前頃にこの地域の有力者を埋葬するために造られた墓で、土を高く盛り上げてその内部に遺骸を埋葬する場所が設らえられているのである。



従って、この地域一帯は豪族が割拠していたと思惟されるのである。



この墳墓群は円墳で構成されている。



鹿島古墳群では、遺骸を埋葬する施設として荒川の河原石を積み上げた長さ四メートル、幅二メートル前後の楕円形の石室が築かれている。



この石室の内部には、遺骸とともに生前使用していた太刀や弓矢、刀子などが副葬された。
鹿島古墳群では太刀などの武器具が多く出土している。

従って、武装集団として割拠していたと想像できるのである。



墳丘の表面は河原石で飾られており、築造された当時は草や木に覆われた現在のイメージとは異なった、白く輝く荘厳な姿であったと思われる。
武威を示すためにも、石で葺き輝かせる必要があったのであろう。



レイアウトはこうなっている。
荒川に沿って墳墓が築かれている。

現在保存されているのは、緑色の部分だけである。
しかし、一帯に拡がっていた事実に驚愕する。



畑と墳墓群の境目は単純だけれど、しっかりと結界になっているのである。



一目瞭然、円墳である。
だがしかし、古墳時代の人々の情熱は伝わってくるではないか。



夕方、空が茜色に染まり始めた。
雨こそ降らなかったけれど、肌寒い一日であった。



中空に鮮やかな月が架かった。
間もなく満月である。

古墳時代の人々も眺めた月である。




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 荒野人


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