エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

半夏生色づけり

2013年07月04日 | ポエム
半夏生。
美しいイマージュが脳裏に浮かぶ。
確かに・・・網膜に映る半夏生は夜目にも鮮やかである。



ぼくのコンデジは、レンズの明るさがハイレベルである。
従って、夕刻の薄暮でも昼のように撮れてしまう。

もっとも、それを楽しむぼくがいる。
だから、絞りだとかシャッター・スピードは敢えて調整せずにシャッターを押す。







「薄皮を剥がし明けゆく半夏生」







半夏生である。
この写真を撮った時に、周囲は薄暗くなり始めていた。
夏至を過ぎたとはいえ、まだまだ昼は長い。

半夏生の花言葉は・・・。
「内に秘めた情熱」「内気」である。

山間の人家の周辺にあって、畦道や歩道を照らしている。
片白草とも云う。



この植物に降り注ぐ雨を「半夏雨」という。
美しい季節に感じる、日本人の感性の鋭さと優しさが伝わってくる。

誠に詩的な植物である。




             荒 野人


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