エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

春一番

2013年03月02日 | ポエム
今年の春一番が吹きまくった。
物干し竿が、洗濯物を帆にして落とされる勢いであった。
南の風、風力20くらいだろうか?

空をレジ袋が舞って北の方面に去って行った。
まるで渡りの鳥のようではないか。
強い風であったけれど、流石は春一番。
暖かいのであった。



近所の「梅林公園」の花が咲き始めている。
例年よりも遅い開花である。

けれど、この公園は近隣の憩いの公園となっている。
梅の花が、待ち遠しいのは次の桜花が指呼の間に入って来るからである。
と・・・誰もが言うけれど。
ぼくは、人が食べるために咲いてくれるからこそ美しいし待ち遠しいのであると言いたい。
梅の実のなんと豊かな膨らみであろうか。







「春一番憂い拘り吹き飛ばし」



「梅のある広き庭こそ憩いの地」







とまれ、まだ浅き春である。
とりわけ、大震災の爪痕深き地では人々の慟哭の声が絶えない。

大地も、大気も、そこを吹き渡る風も慟哭する。
癒しの大地へと、ぼくたちもまた詠み繋ぐことである。



俳句を詠む者の役割である。



         荒 野人


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ripple)
2013-03-02 15:16:30
春一番
PM2.5などが
気にかかる
返信する
本当に! (荒野人)
2013-03-02 18:38:25
気にかかる
命と暮らしと
そして未来
綺麗な地球を
残したいのに
返信する

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