エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ネムの花

2011年07月04日 | 
ねむの木に花が咲いている。
淡いピンク色の、スモーク・ツリーのような花だ。

去年の今頃、ねむの花を紹介した記憶がある。

合唱曲の歌詞を付けて。
  あなたは疲れた
   お眠りなさいというように
    合歓の花の咲く夕べ
     夢のような夕べ
だっただろうか・・・。



この木は、ハワイでは「この木なんの木」だ。



日本のねむの木と違うけれど「アメリカねむの木」と称するのである。
ここを訪れこの木と遊んだ事があった。
木もここまで大きくなると生命を宿すのである。



さて、花の周りをクロアゲハが舞っていたけれど、カメラを取り出しているうちに何処かへ飛んで行ってしまった。
残念!

このねむの木の花は、サンクチュアリの入り口で咲いている。



幸い、この水辺で今日も一度だけ「カワセミ」に出会った。
柳の木の向こうからいきなり飛翔してきて、水面に急降下して小魚を捕らえたのである。
そうして、そのまま柳の木陰に隠れてしまった。

一瞬の出来事であった。



ねむの木はまた「オジギソウ」にも似ている。
けれど、オジギソウは手で触ると葉をすぼませるけれど、ねむの木の葉は夜になるとゆっくりゆっくり自分で閉じるのである。



開いているオジギソウである。



手で触ったら、すぐこうなってしまう。
開くのに、かなり時間がかかるのである。

いたいけな植物なのである。



     象潟(きさかた)や
       雨に西施(せいし)が ねぶの花
           奥の細道  松尾 芭蕉

西施は中国4大美人の一人である。

「西施」「王昭君」「虞美人」「楊貴妃」
がその名前であり、西施はその筆頭である。

西施の故事来歴はこうだ。

「呉に敗れた越王・勾践(こうせん)は呉王・夫差(ふさ)に西施を献上し、夫差がその容色に溺れた隙をねらい呉を滅ぼした。」

つまり国を危うくするほどの美しさだというのである。
「傾国の美女」である。

男はいつだって美しきものに弱いのだ。
そこに棘があろうとも!である。




なんとも空想が広がる花である。
因みに、合歓の花の花言葉は・・・。

「歓喜」「胸のときめき」「創造力」

である。

ぼくはもう一つ花言葉を付け加えたいと思う。
「傾国」・・・と。





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 荒野人


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