エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

コハクチョウ愛しき

2015年01月18日 | ポエム
多くの白鳥が飛来しているとの情報があった。
餌やりをしていないにもかかわらず、コハクチョウは自力更生で生きているのだ。
それが何よりも嬉しい。



餌やりをしていない上に、周辺の農家も又配慮をしていない。
早々と、水田の畝起しをしてしまう。
白鳥は川にいるからと云って、小魚を食べる訳ではない。
落ち穂のような、いわゆる穀類を食べる。

ここ、越辺川の自治体は埼玉県の川島町である。
町は、白鳥飛来地を売りにしている。



以前は、餌やりをしていたらしいのだけれど・・・。
鳥ウイルス騒動以降、餌やりを中止している。
餌も差し上げないのに、コハクチョウは飛来してくれるのだ。



このおすましの顔。
なんとも愛嬌があるではないか。







「キラキラと爆ぜる命のコハクチョウ」







サンサーンスの白鳥が、脳裏を流れる。
この日、川にいるコハクチョウの数は少なかった。

どこかに、餌を求めに出かけているのだ。

朝の陽射しは、柔らかい。
ぼくは、うっとりとして彼らの泳ぐ姿を眺めていた。

そこへ、一陣の風。



お気に入りの帽子が、風に煽られて飛んでいった。
フェルト製の、好きな帽子であった。
この帽子は、着物にも良く合った。



残念だけれど、渡り鳥の労苦に感謝。
川に落ちたまま、流れるままにして置く事にしたのであった。

鴨や、コハクチョウと一緒に流れていってしまった。
それもまた、良し。
である。



       荒 野人


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
rippleさんへ! (荒野人)
2015-01-18 18:07:48
帽子は・・・
惜しかった
惜しかったけれど
コハクチョウが
どこかで被っている
返信する
Unknown (ripple)
2015-01-18 10:37:33
コハクチョウの
おっとり顔に
飛ばされた
帽子さえ
笑って見送る
返信する

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