エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ツバメ

2009年07月05日 | 日記
アサザの満開の池がある。
一羽のツバメが、その上にかかる枝に留まっている。



「つばくろ」とも言う。
燕尾服をお召しになっているではないか。

優雅な姿ですね。

ぼくはツバメというと、ルチアーノ・パバロッティが歌う「つばめは古巣へ」が頭に浮かぶ。
イントロのフルートが良いのである。
短い歌である。




こんな色のツバメもいる。



ツバメ(燕、学名:Hirundo rustica)はスズメ目、ツバメ科に属する鳥類である。古くはツバクラメあるいはツバクロと呼ばれた。

ご存知でしたか?
ぼくは、浅学菲才ゆえ知りませんでした。

もう一つ、ツバメは渡りをする鳥です。
これは誰でも知っています。



ところが、森昌子が「越冬つばめ」を歌って、渡りをしないと思っている向きがあるのだ。

あの歌は良かったですね!
ぼくもカラオケで歌いましたが「ヒュルリー ヒュルリララ」のところが難しくて・・・。
上手く歌えません。

残念!







              ツバメ


          地表を這うように舞い踊る君が
          ぼくは
          悲しいほどその速さにあこがれたのだ

          優雅な舞姿は
          ぼくの官能までも刺激して
          視界から逃げていく

          軒下を行き来してきみは
          次世代の生命を繋いでいくという
          誰の手も借りずにきみは
          生き
          やがて屍を大海原に落とすというのか

          渡れ
          渡れ渡れ
          きみは渡りを忘れるな
          決して忘れるな

          ぼくはきみの飛翔を忘れない
          ぼくの視界から一瞬にして消えていく飛翔を
          決して忘れない










この際、森昌子歌う「越冬つばめ」の歌詞を。

     娘盛りを 無駄にするなと
     時雨の宿で 背を向ける人
     報われないと 知りつつ抱かれ
     飛び立つ鳥を 見送る私
     季節そむいた 冬のつばめよ
     吹雪に打たれりや 寒かろに
     ヒュルリ ヒュルリララ
     ついておいでと 啼いてます
     ヒュルリ ヒュルリララ
     ききわけのない 女です
     絵に描いたような 幸せなんて
     爪の先ほども 望んでません
     からめた小指 互いに噛めば
     あなたと痛み 分けあえますか
     燃えて燃えつき 冬のつばめよ
     なきがらになるなら それもいい
     ヒュルリ ヒュルリララ 
     忘れてしまえと 啼いてます
     ヒュルリ ヒュルリララ
     古い恋ですか 女です
     ヒュルリ ヒュルリララ
     ついておいでと 啼いてます
     ヒュルリ ヒュルリララ
     ききわけのない 女です




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食べて下さい・・・実生たち

2009年07月05日 | 日記


ルビー色のトマトが枝の向こうにひっそりと隠れている。
食べられる為に咲いていた、日々が懐かしい。

もう摘果できます。
次々と色づいて、太陽によって充実していくのです。

思えば、ぼくたちが子供のころトマトは野菜でなく、果物の範疇に入っていた。
地方によっては、カットしたトマトに砂糖をかけて食べていた時代もあるんです。


インゲン豆


モロコシ


果物ですが、ブルーベリー。


どれも、みんな露地物です。
化学肥料を使っていませんから、安心して食べられます。



ナスですよ。
不揃いのナス。
実はこういった形の悪いものや、小さいものほど美味しいのです。



さて、今日は「萩の花」が咲いていました。
草カンムリに秋と書きます。

秋を告げる花かと思いきや、実は春先から咲きはじめるんです。



古来から、歌に詠まれた花です。



俳句の代表。

「萩の風 何か急(せ)かるゝ 何ならむ」
         水原秋櫻子

「一家(ひとつや)に 遊女も寝たり 萩と月」
      松尾芭蕉

短歌ではやはり万葉集。

「宮人の 袖つけ衣 秋萩に
匂ひよろしき 高円(たかまど)の宮」
      大伴家持

「秋の野に 咲きたる花を 指折り
かき数ふれば 七種の花」
(山上憶良 やまのうえのおくら、万葉集)

萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌花


秋の七草は山上憶良がこの歌で決定。
爾来、七草は不変である。



荒野人が歌うとこうなりましょうか!



         萩に

     萩が来て やがて来りぬ
     汝の影
     あの山なみに消ゆる入るかも




短歌は下手です。
燃え上がるような恋歌を歌いたいものです。




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古代蓮~ひたすらに

2009年07月05日 | 日記
行田の「古代蓮の里」はそろそろ見頃が終わります。



この蓮は「行田蓮」と呼ばれています。
この種子は、全国に配られ遺跡を中心に花を咲かせています。



この古代蓮は、公園にほど近い公共施設の建設工事の際、出土した種子が自然発芽し、開花したものです。
地中の種子が大量に自然発芽した例は稀で、行田市では天然記念物に指定し保護しています。
6月中旬から、8月中旬にかけて濃いピンク色の花が、蓮池一面に咲きます。
花弁の数が少ない原始的な形態を持つ行田蓮は約1400~3000年前の蓮であると言われています。

と行田市の説明です。

   

これが古代の色なんですね。

想像してみて下さい。
この花が咲いている水辺で、古代の人々が素焼の土器で米を炊き、肉を茹で、暮らしていたんです。

しかも食べるものは、現在のようなものではなく、自然のまま。

なんと、豊かな食生活。

羨ましいです。


ぼくも、自然食品、有機農法の野菜を食べていますが。
比較になりませんね。


悠久の歴史ドラマがこの花に潜んでいます。

この花を、あの卑弥呼も漢倭国王も見ていたんです。
あの、赤壁で戦った劉備も曹操も見ていたんです。
縄文時代の人々もこの花を愛で、慈しんでいたに違いないのです。

そうそうクレオパトラの庭園にもスイレンがありましたね。
きっと蓮の花も愛したでしょう。

カエサルとアントニーを愛したように。

ロマンを感じるではありませんか!




デジタルブックにしました。
ご覧になって下さい。
ただひたすら古代蓮ですが・・・。



古代蓮~ひたすらに








次の機会に、様々な蓮の花を紹介します。
蓮花のネーミングもなかなか面白いものがあります。





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