エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雲の間にブルースポットを見た

2009年07月10日 | 日記
南風・・・ハエが吹き荒れている日本列島。

空を見上げたら、まるで刷毛で掃いたような雲。

くすんでいて、墨絵の感性でもない。
濃淡はシャープだけれど、雲の意図が伺いしれない。






まだ新しい墨の気配。
墨は古い方が色も、筆への馴染み具合も宜しい。


そういえば、かつて開高 健は作品の中で「うんこ」のことを「雲古」と表現していた。
うんこ・・・は、いかにも雲が古くなった感じである。

雲古の密集の間隙を縫って「ブルースポット」が顔を覗かせた。

世間が、徐々に明るくなりつつある。







         ブルースポット

     雲の切れ目から
     覗いたブルーな空

     スポットの青
     しかし光はまだ射さない

     飛天は中空の高みでしばしの休息を
     貪っている

     乱舞する飛天を想像するのは
     楽しい作業だ

     もうすぐ天女が羽衣を翻して
     絹の肌も露わに舞い踊る

     飛天の二の腕に光が射すと
     世間は
     その照り返しで明るくなってくる

     ブルースポットは
     その予感だ





この写真の下に「ブルースポット」が見える。

風が強いけれど、明日の天気はどうだろうか?




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                         荒野人


ほおずき市~浅草寺

2009年07月10日 | 日記
昨日と今日、二日間浅草寺でほおずき市が開催されている。

夏の訪れを告げる風物詩である。

よしず張りのほおずき屋さんが所狭しと立ち並ぶ。
そこで、声を張り上げる売り子は粋な半被姿である。



なかなかチャーミングである。
いなせである。

浅草寺境内では、ほおずき屋さんばかりでなく屋台の食いもの屋も犇(ひし)めいている。
風鈴を売っていたり、釣忍も鬻(ひさ)いでいる。

涼しげである。



夕刻にはまだ間があるけれど、人出はかなり多い。



昨夜はおそらく夜中の12時過ぎまで人出が続いただろう。

浅草寺周辺には有名店が多いのだが、1軒だけ紹介しよう。
「染太郎」お好み焼き屋さんである。



店構えはいかにも古めかしい。
下足は自分で持って上がる。

店内は板敷きであって、涼やかである。
ぼくは座布団も敷かない。

次回には、デジタルブックで「ほおずき市」を紹介したいと思っている。

現在制作中!
しばらくお待ちいただきたい。




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