何かを得れば何かを失うのが世の中の常。
母親・小宮山佳枝(丘みつ子)は息子を守って、介護士の三塚奈々(まつながひろこ)を世間から叩かれるような女性にしてしまった。
逆にネグレクトしていた息子の真実を明らかにしたことで、奈々の名誉は回復された。
人生というのは奥が深い。
人は何かを得て「よかった」と思っているが、見えない所で何かを失っている。
<因果>というのもある。
小宮山茂樹(吉満寛人)の介護のネグレクト。
これがバレるのを怖れたことが、奈々が殺される原因になってしまった。
茂樹にしてみれば、自分のしたことがまさか殺人に繋がるとは思っていなかっただろう。
だから、ある意味、生きるというのは怖ろしい。
自分のしたことが間接的に事件に繋がってしまうことがある。
おバカな刑事たちのサイドストーリーはこんな感じ。
伊丹(川原和久)はホステスをしていた店の客を犯人だと考えた。
享(成宮寛貴)は、母親を虐待された恨みで、茂樹が奈々を殺したと推理。
享は少しかすっていたが、佳枝に言わせれば、いずれも「バカな刑事だね~」ということになる。
今回は、伏線や小道具の使い方が見事でしたね。
・カロリー過多なレシピを書いたノート→なのに佳枝は栄養不良。
・薬入れに使っていた煎餅の缶→奈々の実家の煎餅→佳枝は奈々からもらった物を大事にしていた。
・足のアザ→奈々の虐待によってつけられたもの?→実は……。
・テレビの刑事ドラマを見ての、佳枝の「バカな刑事だね~」発言。
注意していなければ見逃してしまいそうなものだが、いずれも真相を示している。
最後はネグレクトについて。
介護放棄、放置は確かに茂樹の弱さなのだろうけど、行政は佳枝を施設に入れることは拒んでいたんでしょうね。
介護ヘルパーを派遣しているから大丈夫だろうと考えていた。
でも、現実には、外から見ているだけではわからない、さまざまな苦しみや問題がある。
ラスト、佳枝が施設に入れたのだって、この事件が大きくマスコミに取り上げられたから。
政治家や官僚や行政は、数字や表面的なことでしか物を見ませんが、現実はもっと複雑で厄介。
理不尽で、どうにもならなくて悲惨ですらある。
そして、人は、こうした他人の生活について想像することがなかなか出来ない。
ドラマや小説は、現実に対する想像力を養ってくれるんですね。
母親・小宮山佳枝(丘みつ子)は息子を守って、介護士の三塚奈々(まつながひろこ)を世間から叩かれるような女性にしてしまった。
逆にネグレクトしていた息子の真実を明らかにしたことで、奈々の名誉は回復された。
人生というのは奥が深い。
人は何かを得て「よかった」と思っているが、見えない所で何かを失っている。
<因果>というのもある。
小宮山茂樹(吉満寛人)の介護のネグレクト。
これがバレるのを怖れたことが、奈々が殺される原因になってしまった。
茂樹にしてみれば、自分のしたことがまさか殺人に繋がるとは思っていなかっただろう。
だから、ある意味、生きるというのは怖ろしい。
自分のしたことが間接的に事件に繋がってしまうことがある。
おバカな刑事たちのサイドストーリーはこんな感じ。
伊丹(川原和久)はホステスをしていた店の客を犯人だと考えた。
享(成宮寛貴)は、母親を虐待された恨みで、茂樹が奈々を殺したと推理。
享は少しかすっていたが、佳枝に言わせれば、いずれも「バカな刑事だね~」ということになる。
今回は、伏線や小道具の使い方が見事でしたね。
・カロリー過多なレシピを書いたノート→なのに佳枝は栄養不良。
・薬入れに使っていた煎餅の缶→奈々の実家の煎餅→佳枝は奈々からもらった物を大事にしていた。
・足のアザ→奈々の虐待によってつけられたもの?→実は……。
・テレビの刑事ドラマを見ての、佳枝の「バカな刑事だね~」発言。
注意していなければ見逃してしまいそうなものだが、いずれも真相を示している。
最後はネグレクトについて。
介護放棄、放置は確かに茂樹の弱さなのだろうけど、行政は佳枝を施設に入れることは拒んでいたんでしょうね。
介護ヘルパーを派遣しているから大丈夫だろうと考えていた。
でも、現実には、外から見ているだけではわからない、さまざまな苦しみや問題がある。
ラスト、佳枝が施設に入れたのだって、この事件が大きくマスコミに取り上げられたから。
政治家や官僚や行政は、数字や表面的なことでしか物を見ませんが、現実はもっと複雑で厄介。
理不尽で、どうにもならなくて悲惨ですらある。
そして、人は、こうした他人の生活について想像することがなかなか出来ない。
ドラマや小説は、現実に対する想像力を養ってくれるんですね。