平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒17 「密着特命係24時」 ~オールバック刑事、ワイルド刑事登場! 全編をこれで描いていたら刑事ドラマ史に残る異色作になったのに!

2019年01月17日 | 推理・サスペンスドラマ
 ナレーション「さっそうと現れたふたりの刑事が鋭い推理を始める」
 伊丹「杉下警部、これはおそらく自殺ですよ」
 右京「いえ、これは殺人事件です」
 ナレーション「オールバック刑事が殺人事件と推理! 果たしてその真相は!?」
 …………

 なるほど~。
 右京さんたちの事件を、テレビのバラエティ・ドキュメンタリーふうに脚色すると、こうになるのか(笑)
 オールバック刑事=右京さん(笑)
 ワイルド刑事=冠城(笑)

 劇中劇というか、遊んでいますね。
 右京さんは〝オールバック刑事〟という呼び名が気に入っていない様子(笑)
 伊丹(川原和久)もカメラを意識して、
「杉下警部、これはおそらく自殺ですよ」(笑)

 ただ、遊びは冒頭だけで、あとは通常の『相棒』。
 もっと遊んでほしかった!
 関連していたのは、容疑者に突撃したディレクター野田啓一(やべきょうすけ)のカメラの映像に事件解決のヒントが記録されていたこと。
 スマホ時代ならではのヒントでしたね。

 ミステリーとして面白かったのはこのことくらいで、あとは安易で中途半端。
 暗号も乱数表も字母表もなぜか偶然見つかってしまうし、犯行現場の特定など捜査の過程はせりふで処理されてしまったし、事件の背景・動機は犯人の告白で語られてしまったし、元・警官の立花和樹(袴田吉彦)のラストの告白(=怖かったから撃ち殺してしまった)も不自然だし、芹沢(山中崇史)との友情話も深く描かれることがなかったし。
 全体的にドラマ、ミステリー要素が薄い。
 人物の掘り下げもイマイチ。
 なので、こういう遊びのエピソードは、無理にドラマを入れ込まず、徹底的に遊んだ方がいいんですよね。

 冒頭だけでなく、全編を『密着捜査一課24時』の演出・脚色で描いていたら、刑事ドラマ史に残る異色作になっていたのに残念!


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