平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

鹿男あをによし 第9話

2008年03月14日 | その他ドラマ
★この作品の魅力は「謎」だが、映像も大きな魅力
 奈良の風景、鹿に朱雀門。異世界にいる様。
 小川(玉木 宏)たちの下宿。趣がある。窓越しにコミュニケーションできるのも魅力。
 高松塚などの古墳群に銅鏡。考古学的ロマン。
 鹿、ネズミのCG。鏡に映る鹿男。
 鹿に乗ったイト(多部未華子)。「マイシカです」←決めせりふ

 この作品は今まで見たことのない映像を見せてくれた。

★今回はテーマめいたことも
 自らの考古学的野心のために「目」をわが物にしようとする小治田(児玉 清)。
 一方で儀式が行われなければ地震で多くの人が死んでしまうのに。
 こんな人間のエゴを見てネズミはあきれている。

 考えてみれば世の中には小治田の様な人間がいっぱい。
 自らの利権のために道路財源を確保しようとする政治家、官僚、独立行政法人、業者。税金を私物化している。

 もうひとつテーマめいたことを言えば、協力し合う人の力。
 『目』の在処を探す小川、道子(綾瀬はるか)、イト。
 小川は諦めるなと言い、イトが「木を隠すなら森。死体を隠すなら戦場」と指摘。それを受けて道子「鏡を隠すなら黒塚古墳」「黒塚古墳で発見されたのは34枚の鏡なのに、34枚ある」
 知恵を出し合い協力し合えば解決できない問題はない。
 そんなことを学校の金八先生が言えば、手垢のついたお説教になってしまうが、ファンタジーの形をとればすっきり頭の中に入る。

 こんなテーマもあった。
 神経衰弱のダメ男の烙印を押された小川。
 それに対して怒る道子。
 怒る道子にマドンナ(柴本 幸)。
 「本当の小川先生のことは藤原先生が知っている。私は私。一番近くにいる人がわかってくれれば、それでいい」
 誰からも好かれ理解されようというのは大変な話。それで自分をすり減らしてしまう。
 理解してくれる人がひとりでもいればうれしいことなのだ。
 そんなことも教えてくれる。

★さて次回は最終回
 最終回に向けて展開された新たな興味・謎。
 小川と道子の恋の行方。
 マドンナはシゲさん(佐々木蔵之介)を好きなのか?
 シゲさんの正体とは?大和杯のサンカクとも関係がありそう。サンカクはおばあちゃんの夫が作ったものだと言うが。

※今回の小川先生
 ドサクサにまぎれてのヘタレな告白。
 「純粋に長岡先生とお近づきになりたいなぁと思って」
 そしてうろたえ・動揺。
 「藤原くんも泊まっていけよ」
 マドンナに好きな人がいると言われて
 「いつ?誰?俺か?」

※今回の道子
 マドンナ→自分と誤解していた小川に
 「ほんとバカ過ぎですよ」
 「ほんとバカですよ」では当たり前のせりふだが「過ぎ」をつけると道子らしさが出る。



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2 コメント

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Unknown (びん)
2008-03-20 13:50:32
コメントありがとうございます。

要石は、最終話でも要になるのではないか、と^^

あと3回くらいあれば、鹿島と春日の関係をたっぷり描けたのでしょうけれど・・・

では、斎戒沐浴して!(^-^b
返信する
ありがとうございます (コウジ)
2008-03-21 11:21:13
びんさん

コメントありがとうございます。
この作品、突っ込むといろいろ奥が深いようですね。
あと3回見てみたい!

こういうドラマをもっと増やしてほしいとも思います。
返信する

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