平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

エジソンの母 最終話

2008年03月15日 | その他ドラマ
 最終話

★教師の顔になった規子先生
 この作品は規子(伊東美咲)の成長のドラマだった。
 教師の仕事にやりがいを見出せず結婚に逃げていた規子。
 しかし、その結婚も中途半端。美浦(谷原章介)は見栄え・ステイタスで選んだ相手。真剣に好きかどうか悩んでいない。
 人にいい顔をして生きてきた規子は他人が判断基準。自分というものがないのだ。美浦の言う「面白くない人間」でもある。
 自分と向き合って悩むことを避けてきたのだ。
 そんな規子が賢人(清水優哉)やあおい(坂井真紀)らとの関わりの中で、悩み考えるようになる。
 自分は教師としてダメだと思い、やがて自分でも教師としてできることがあるんじゃないかと思えるようになる。
 そして最後は確信。
 子供たち、母親たちの前で叫ぶ。
 「好奇心を失うこと、何も感じないことは不幸」
 「考えて悩むことが生きること」
 「子供を信じる心を持っていれば誰もエジソンの母になれる」
 ラストはすっかり教師の顔になった規子先生。
 単なるきれいな顔でない、教師としての信念を持った深みのある顔。

 「親でもないのにたくさんの子供に未来を与えることのできる」教師の仕事にやりがいを見出す教師になった。
 
★一方……
 一方、この作品ドラマとしては盛り上がりに欠けた。
 後半に向けて物語の高まりがない。
 いつも同じトーン。
 問題を起こす賢人→悩む規子。美月(杉田かおる)の「追い出してやる~」→教訓!
 ラストの火事→賢人の転校もこれまでと同じストーリー展開の変奏。
 1話完結型のドラマと言っていい。
 「ハチミツとクローバー」の様に同じトーンのドラマを毎回見せられるとつらいのだ。
 最初は賢人くんのすることが新鮮に見えても毎回見せられると色褪せてくる。
 それゆえせっかくいいメッセージもお説教臭く聞こえる。
 この点が残念。
 美浦との恋話も中途半端でありましたし。



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