「ルパン三世」が始まった！～第１話はルパンの結婚！ 恋愛ゲームの中で垣間見える愛とやさしさ！

　昨夜、ルパン三世の新シリーズがオンエアされました！
　今シリーズはモンキーパンチ先生の絵を忠実に再現。
　荒木飛呂彦先生の絵を再現した『ジョジョ』といい、今のアニメ技術はすごいですね。

　さて、第１話は「ルパン三世の結婚」

　以下、ネタバレ。


　結婚の相手は、レベッカ・ロッセリーニ（藤井ゆきよ）。
『サンマリノ共和国を代表する財閥の若き会長でありながら、モデルや女優として活躍。
　数々の著名人と浮き名を流すゴシップクイーン』～公式HPより

　実は、この結婚、国宝であるリベルタス王冠を盗むための偽りの結婚なのですが、ルパンも酷なことをしますね。
　裏切られたレベッカが可哀想……
　と思いきや、実は彼女もルパンをダマしてた。
　レベッカも、この結婚を利用して、王冠をめぐる＜泥棒ゲーム＞に参加していたのだ。
　その動機は、スリルを味わいたいから！（笑）

　ルパンたちの住んでいる世界って、こういう世界なんですね。
　ダマしダマされ、利用できるものは何でも利用する。
　愛も結婚も関係ない、目的のためには手段を選ばないクールな世界。
　ゲームのような所もある。
　すべては戯れ、遊びをせんとや生まれけむ。

　しかし、こんな世界でも＜愛＞が垣間見える瞬間がある。
　たとえば、屋根から身を投げたレベッカをルパンが助けるシーン。
　自分を利用し、裏切ったレベッカですから、ルパンは本来、放っておいていい。
　でも、面倒くさい花嫁だぜ、と言いながら助けてしまう。
　峰不二子を始め、ルパンが女性に甘いのは昔からですが、その底流には、やさしさや愛がある。
　これが、ルパンが長い間、ヒーローである由縁。
　だから、スリルや戯れの愛を楽しんでいたレベッカも思わずつぶやいてしまう。
「負けたのは、わたしよ」

　声優は、
　石川五ェ門が、浪川大輔さん。
　峰不二子が、沢城みゆきさん。
　銭形警部が、山寺宏一さん。
　実力派揃いですね。
　銭形警部は、一瞬、亡くなられた納谷悟朗さんかと思ったが、よく聞くと、ベースは山寺さん。
　山寺さんて本当にすごい！
　次元大介の小林清志さんが唯一オリジナルキャストのままだが、やはり年齢を感じてしまう。声に張りと透明感がない。
　でも、いいんです！　小林さんが次元をやってくれてるだけで。