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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

サワコの朝~対談の名手・阿川佐和子さん

2011年11月04日 | バラエティ・報道
 阿川佐和子さんは対談の名手である。
 そんな阿川さんの対談をテレビで、映像として見られる。
 土曜日、朝7時30分、TBS系(みのもんたさんの『サタデー、ズバッと!』の後)で放映されている『佐和子の朝』だ。
 対談番組がテレビから消えて久しい。
 『徹子の部屋』は健在だが、台本があって作られ過ぎている感じは否めない。
 『笑っていいとも!』や『さんまのまんま』は、対談というよりはバラエティ。
 僕が見たいのは、人間の隠れた本質をえぐりだすような対談番組。
 それを満たしてくれるのが、『サワコの朝』だ。

 さて、先週(10/29)に登場したのが、小説家の綿矢りささんだった。
 「インストール」、芥川賞を獲った「 蹴りたい背中」でお馴染み。
 まだ26歳。美人!
 この綿矢さんに阿川さんが切り込む。
 高校時代に書いた「インストール」については、「こういう(エッチな)ことを頭の中で考えていたの?」と訊き、「物静かな男性が好きで、そういう人といっしょにいると自分がしゃべってしまう」という綿矢さんの発言には、「現実にそういう男性がいたのかしら?」とズバリ!
 綿矢さんが<美人作家>だと言われることには、「(実物を見て)ウソ? これが? と言われるのが嫌で、そういうわれるのって好きじゃないんです」といった発言を引き出す。
 テレビに出ることになれていない、おそらくは内向的であろう作家にここまでしゃべらせてしまうとは大したもの。
 まさに阿川マジックである。
 ちょっと聞くと、かなり不躾な、ズケズケした感じのする質問だが、阿川さんの人となりがそれを感じさせない。
 ユーモアもある。
 「この作品を書いてから、なんて思ってると、どんどん年月が経って、結婚できなくなるわよ」などと自分をネタにして、笑わせる。

 創作論については、高校時代の綿矢さんが「腐った食べ物は……」というモチーフで、作品を習作していたことに対して、阿川さんも自分のエッセイストとしての経験をもとに、こう同意する。
 「たとえば、<野菜のナス>という題材を与えられたら、それについて面白おかしく原稿用紙に書けるようでないとプロの作家ではないと私も思っている」←なるほど!

 というわけで、まさに縦横無尽に相手に切り込む阿川さんの対談。
 休日の始まり、土曜日の朝に見るには、ちょうどいい深さの内容とユーモア。
 テンションもこれくらいがいい。
 ぜひ明日、朝の7時30分、ぜひご覧になって下さい。 



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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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確かにそうでしょう (megumi)
2011-11-04 11:53:18
コウジさん

阿川佐和子さんの対談上手は
週刊「文春」の連載が続いていることからも
察せられます
たまに読んでみて 確かに面白いと感じます
頭の回転も速く聡明な女性ですね

何かの番組でしたが
YOUさんに対して阿川さんが
「あなた アトピー持ってそう」と言ったのには唖然としました
持っていなかったらジョークで済みますが
本当に持っていたら 傷付きますよ
アトピーの辛さは罹患していない人には
理解できないと思います
ジョークでも言って欲しくない言葉です

苦労体験はしていなくても 想像力だけは持っていただきたいと思いました
返信する
会話のスパイス (コウジ)
2011-11-05 08:39:33
megumiさん

YOUさんとのことは実際に見ていないので、ニュアンスはわからないのですが、megumiさんのように感じられる方もいるんですね。
だから人間関係は難しいし、対談も難しい。

ある程度の毒やスパイスがなければ、会話は弾みませんしね。
そのさじ加減が難しい。

この難しさを考えると何も言えなくなってしまうのですが、本当は何も語らずに相手のそばにいてあげることこそ、真のコミュニケーションなのかもしれませんね。

返信する
聴き手の難しさ (megumi)
2011-11-05 13:08:55
コウジさん

あのシーンだけを 取りだして言うならば
YOUさんは気分を害したような憮然とした
表情になりました
番組中ですから長くはなかったですよ

たった1度見ただけのことで 佐和子さんを云々するのもどうかとは思いますが
病気や体質など「自分の努力どうにもならないこと」に言及するのは慎重に・・・ってことです
気質ならば ある程度はカモフラージュできますが
体質だけは 本人にしか分らない苦労や不便さがあるわけです
因みに 我が子はアトピー疾患を全て持ち合わせております ^^;

こちらに書きますが
「ソウル」は これから先 山あり谷あり
過酷な運命に翻弄される人々の男女愛 家族愛 同性の友情など見どころ満載です
見て下さって嬉しいですよ (^-^)v
返信する
本当に難しいですね (コウジ)
2011-11-05 17:13:37
megumiさん

会話というのは本当に難しいですね。
おっしゃるとおり、肉体的なことを面白おかしく扱うのは、それで食べている芸人さん以外は不適切かもしれませんね。
本当に難しいです。

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