平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

映画音楽で映画を語ろう! 「Eye of the Tiger」(ロッキー3)~ハングリー精神を失ったロッキーよ、虎の目を取り戻すのだ! 

2020年06月10日 | 洋画
 映画音楽で映画を語りたい!

 その第1弾は『ロッキー3』Eye of the Tiger !

『ロッキー3』って、Eye of the Tiger を取り戻す話なんですよね。

 Eye of the Tiger =虎の目とは何か?
 ハングリー精神

 アポロ・クリードを倒して世界チャンピオンになったロッキー(シルベスター・スタローン)。
 しかし、優雅な暮らしや地元の名士になって銅像を立てられたりして、ハングリー精神を失ってしまった。
 そんな中、ハングリー精神のかたまりのクラバー・ラング(ミスターT)が襲い来る。

 ロッキーとクラバーでは目が違う。
 ハングリー精神を失ったロッキーの目はおっとりしているが、
 クラバーの目はギラギラして獲物を追い求める虎のよう。
 まさにEye of the Tigerだ。

 
 試合前のにらみ合いでは、ロッキーは目を逸らしてしまう。
 象徴的なシーンだ。
 目を逸らせた時点でロッキーの負けは決定。
 すでに気力で負けている。
 心の支えのセコンドのミッキー(バージェス・メレディス)は発作で倒れて不在だ。

 ロッキーはノックアウトを喰らって無惨に敗北。
 このまま失意のまま引退してしまうのか?
 そんなロッキーに火をつけたのが、前チャンピオンでライバルのアポロ・クリードだった!
 Eye of the Tiger  を取り戻すべく、ロッキーはアポロと特訓を開始する!
 特訓の開始場所はロッキーの原点であるフィラデルフィアの古びたボクシングジム。

 おおっ、この燃える展開!
『ロッキー』はこの単純明快さがいいんですよね。
 王道のストーリー展開で、何も考えずに見ていられる。
 見るべきは「闘う男たちの肉体の躍動」と「取り戻していくEye of the Tiger 」!
 まさに肉体の復権だ。

 1980年代、『ロッキー』シリーズと平行して、ウディ・アレンの映画が評判になったが、
 ウディの演じる主人公たちは、ひ弱でおしゃべりで神経症。
 一方、ロッキーはただひたすらマッチョ。

『ロッキー』はアメリカ映画史の中で「肉体の復権」を高らかに歌った作品として位置づけられるだろう。
 ベトナム戦争で自信を失ったアメリカは『ロッキー』でマッチョなアメリカを取り戻したのだ。
 そのマッチョなアメリカは『ロッキー4』でソ連と闘う!
 う~ん、単純明快だなあ(笑)

 それでは聴いて下さい。

 Rocky III • Eye of the Tiger (YouTube)
 ※この動画、よく出来ていて、4分間で『ロッキー3』のすべてがわかります!


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (lemonwater2017)
2020-06-10 12:36:12
そのマッチョなアメリカもコロナでやられる?
個人的にはロッキー2が良かったかな。
返信する
個人的にはロッキー5 (コウジ)
2020-06-10 21:16:03
象が転んださん

いつもありがとうございます。

「ロッキー」は2で終わらせる形が一番きれいでしたよね。
僕は個人的には「ロッキー5」がすごい! と思ったりしています。
返信する

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