平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

女子高生の無駄づかい~これが青春! 彼女たちは無意味でおバカなことにエネルギーを消費する!

2020年03月08日 | 学園・青春ドラマ
『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日)が先日6日最終回を迎えた。

 この作品、特に大きなドラマはない。
 後半、ほんのりと登場人物たちの心の交流が描かれるが、
 ひたすら、無意味でおバカなことをやり続ける!!
 時間の無駄!
 エネルギーの浪費!
 青春の消費!
 どうでもいいことに心が揺れ動き(本人たちにしてみれば重要な問題なのだが)、何となく解消していく。

 でもね。
 これが青春なんですよね。
 時間やエネルギーを無意味なことに消費できる。
 これが若さ。

 オトナになると、時間は価値になり、効率、成果・実績が求められ、無意味やおバカなことは排除される。
 非常に息苦しくて窮屈。

 

 個性もオトナになると、均一が求められ、失われる。

・バカ(岡田結実)
・ロボ(中村ゆりか)
・ヲタ(恒松祐里)
・ロリ(畑芽育)
・ヤマイ(福地桃子)
・マジメ(浅川梨奈)
・マジョ(井本彩花)
・リリィ(小林由依/欅坂46)

 彼女たちは皆、個性的だ。
 それぞれに自分のこだわりがあり、勝手に悩み、あわあわする。
 唯我独尊なのはバカとロボくらい(バカとロボは最強だな)。

 こんな彼女たちはオトナになったら、どうなるのだろう?
 リクルートスーツを着て就職活動に勤しむのか?
 ヤマイは中二病を卒業するのか?

 青春時代をこんなふうに描いた作品は新鮮だった。
 無意味でバカなことをどんどんやろう!
 成果・実績・効率なんてクソ食らえ!
 その方が断然、面白い!
 これらがモラトリアムの時期だけに許されたものだとしても、大人はかつての自分を振り返ってみてもいいんじゃないかな?

『女子無駄』はコミック原作でアニメ化もされているが、このドラマも2.5次元的な作品。
 今はほんと2次元と3次元の境目がなくなってきてるなあ。
 今後ドラマはこうした方向に向かっていくのかもしれない。


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