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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

エリザベス女王の「国葬」は議会の承認を得ておこなわれる。一方、日本は内閣の独断……

2022年09月10日 | 事件・出来事
 英国エリザベス女王が死去。
 各国首脳、ポール・マッカトニーなど著名人が次々に弔意を表明している。
 在位70年、第二次世界大戦や冷戦時代など20世紀のほとんどを女王として
 英国民を引っ張って来られた。
 18日にはロンドン・ウエストミンスター寺院で『国葬』が行なわれるらしい。
 これにはアメリカ・バイデン大統領なども参列。
 日本からは天皇陛下も参列予定だ。

 さて、ここからが政治のテーマ。

『国葬』にふさわしいのはエリザベス女王のような人物を言うのである。
 ところが日本政府は安倍晋三氏を国葬に。
 ずいぶん国葬が安っぽくなってしまったな……。
 まるで日本円のようだ。
『国葬』って、もっと神聖で重いものだと思うんだよ。

 エリザベス女王の国葬は議会の承認を得ておこなわれるらしい。
 もう一度黒字にして繰り返そう。
 エリザベス女王の国葬は議会の承認を得ておこなわれる。
 当然のことだ。
 何しろ議会は国民の代表が集まっている所なのだから、
 いかにエリザベス女王であっても議会の承認を得るのは当然。

 ところが日本は──
 議会の承認もなく、行政府の内閣が独断で勝手に決定。
 法的根拠もなく、政府が苦しまぎれに持って来たのが『内閣設置法』。
 ここの25条に『内閣は国の儀式の事務をおこなう』という条文があって、これを根拠にしている。
 でも、25条に書いてあるのは『国の儀式の事務』をおこなうということ。
 そう、内閣府がおこなえるのは『事務』なのである。
 決して、国の儀式の『決定』ではない。
 このことは先日の国葬をめぐる集中審議で、国民民主党の議員が質問していたが、
 なるほどと思った。
 つまり今回の国葬には法的根拠がない。
 岸田首相、失敗だったね。
 少なくとも、この件、国会に諮るべきだった。
 憲政史の汚点となるだろう。

 追い込まれた岸田政権は、こんなことを言い出した。
 今回おこなわれるのは『国葬』ではなく『国葬儀』である。
『国葬儀』って何だよ?
『国葬』とどう違うんだよ?
 安倍政権が得意とした得意の言葉の言い換えか?
 やり方がせこいんだよ。
 最近ではこれが揶揄されて『なんちゃって国葬』と言われている。

 というわけで、今月29日におこなわれる安倍晋三氏の国葬儀。
 エリザベス女王の国葬とは嫌でも比較されるだろう……。
 そして日本のせこさが明確になる。
 中途半端で、オリンピックの開会式のような失望が起きる。
 斜陽日本の象徴になる。

 それと自民党の議員さん、安倍信者の右派の方、
 そろそろ安倍さんを静かに眠らせてあげようよ。
 政治の道具にしないでさ。
 それが安倍晋三氏に対する供養だと思うよ。

コメント (2)
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