平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ボク、運命の人です 第4話~0.1×1,000=100 嫌いでなければ道は開ける!

2017年05月07日 | 恋愛ドラマ
 嫌いなニンジンを烏田部長(田辺誠一)に食べさせられれば道は開ける。
 恋愛にはまったく関係なさそうだが、日本一のニンジンをつくる農家のおじさんの言葉を聞くためだった。

 農家のおじさんは言う。
「ニンジンをつくることは好きでも嫌いでもなかった。
 だが、好きじゃなくても日本一のニンジンはつくれる。
 最近になって、やっとニンジンをつくることが好きになった」

 つまり嫌いでなければ、恋愛は成就する可能性があるのだ。
 ゼロにどんな数字を掛けてもゼロにしかならないが、
 0.1×1,000=100
 0.1に1,000を掛ければ100になる。
 要は恋する者が1,000や10,000の想いを持てるかだ。

 だから誠(亀梨和也)は晴子(木村文乃)に尋ねる。
「僕のこと、嫌いですか? 嫌いじゃないものをそばに置いてみませんか?」
 晴子はこの問いに対して、
「嫌いじゃないです」

 おおっ、道は開けた!
 晴子がデレる日はいつ来るのか?(笑)
 木村文乃さんがデレる所を見てみたい!
 いや、晴子はたとえ恋愛関係になってもデレることはないんだろうな~。

 それにしても、誠が「僕のこと、嫌いですか? 嫌いじゃないものをそばに置いてみませんか?」という言葉を見出すまで、ずいぶん回り道をしましたね。
 でも、こういう悪戦苦闘の奮闘こそが恋愛なんでしょうね。
 後になって振り返ると、どうしてあんなことをしたんだろう? と赤面してしまうが、
 これが若さ! これが青春!
 0.1×1,000=100
 の理論をつかって明日からがんばろう!
 ………………

 定岡(満島真之介)のプロポーズの後日談も面白い。
 定岡はプロポーズの理由を、
「結婚という物語を生きている自分を感じたから」
「物語の中で主人公である自分はプロポーズしなければならないと思ったから」
 といった意味のことを言った。

 定岡は〝物語〟を生きているんですね。
 〝人生を波瀾万丈の物語だ〟と捉えている。
 一方、晴子はそんな物語性など信じていない。
 人間は食べて寝て死ぬだけで、ドラマなど起きないと考えている。

 どちらが豊かかというと、定岡の方かな~。
 年齢を重ねると、晴子の考え方に行きがちだけど。
 自分は魔王の末裔だ、などと思い込む〝中二病〟は極端だけど、多かれ少なかれ人は物語の中を生きたいと思っている。

 この作品のテーマは一貫していますね。
 <運命を信じよう>
 <人生は物語>
 <日常の中に不思議や奇跡が隠れている>

 脚本の金子茂樹さんはそれなりのお歳だと思いますが、結構ロマンチストですね。

コメント
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