平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

戦争法案をノーベル物理学賞の益川教授が批判!~論理的に言ってやり過ぎなんですよ

2015年07月03日 | 事件・出来事
 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英教授は、安倍政権がすすめる<戦争法案>を批判して、次のように述べている。

「論理的に言ってやり過ぎなんですよ。
 どう読んだところで、あんな解釈出て来ない」


「日本が戦争をやりに行かなきゃならない理由がわからないんですね。
 やっぱり戦争は命のやりとりですからね、それは取り返しのつかないことになるわけ」


 まったくそのとおりである。

 まず、最初の言葉。
「論理的に言ってやり過ぎなんですよ。どう読んだところで、あんな解釈出て来ない」
 だから、ほとんどの憲法学者が違憲だと反対している。
 憲法学者でなくても、少しでも論理的思考ができる人なら、違憲の結論になる。
 自民党議員は「この法案はわかりづらいから国民の理解が得られていない」と言い訳しているが、実は「わかりづらいから」ではない。
 違憲で、論理的でないから、わからないのだ。

 次に、ふたつめの言葉。
「日本が戦争をやりに行かなきゃならない理由がわからないんですね。
 やっぱり戦争は命のやりとりですからね、それは取り返しのつかないことになるわけ」

 安倍首相は<日米同盟の強化>のためと説明しているけど、じゃあ、聞きたい。
 今回の法案を通して集団的自衛権を認めないと、アメリカは同盟を解消するって言ってるの?
 言ってるのなら、それを明らかにしなきゃ。
 でも、アメリカが日米同盟を解消するわけがない。
 なくなれば、アメリカの東アジアでの影響力は大きく減少するわけだから。

 それに戦争は、やられたらやり返されるのである。
 南沙諸島で中国とやり合えば、中国に戦う口実を与えることになる。
 中東でもそう。
 日本は、中東では一応、中立の立場なのに、どうして積極的に敵をつくる必要がある?

 日本は今までどおり、道路や学校を造り、農業指導や災害派遣などをおこない、自分のできることをやればいいのである。
 南沙諸島や中東でも、非難すべきは非難し、ドイツがウクライナでしたように仲裁役を買って出ればいいわけで、積極的に武力をふるう必要はない。

 安倍首相は、要するに、この国を武力によって世界にモノを言える、戦前のような〝列強国〟にしたいだけである。
 彼はそれが〝誇りある国〟だと思っている。
 この彼の妄想に、武器を売って儲けたい経済界と、世界の警察官をできなくなったアメリカが後押ししているだけ。

 これに今回の大西議員の<マスコミ懲らしめ発言>のような国家主義的思考が加わったら、本当にヤバい国になる。

コメント (2)
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