平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

悪夢ちゃん~心理学を素材にした新感覚ドラマ!

2012年10月14日 | 学園・青春ドラマ
 うわっ、これ面白い!
 ぼくはこういう作品が好きなんですよね。
 変化球で、どこか変わっている作品。
 ホラー、コメディ、学園ものなど、ジャンルをごちゃまぜにした作品。
 『夢判断』などの心理学を素材にしているのも新しい。

 物語の流れはこうだ。
★他人の夢を見ることができる<悪夢ちゃん>こと、古藤結衣子(木村真那月)。
★彼女の見る夢は予知夢で、その内容はほとんどが火事などの悪いこと。
★担任教師の武戸井彩未(北川景子)は、悪いことを阻止するために行動する。
★阻止するためには情報が必要だが、その情報は<夢の解読>から得られる。

 たとえば<夢の解読>はこんな感じ。
★夢
 彩未が自分の生徒の相沢美羽(木村葉月)の胸をを刺してしまう。
 彩未は赤いワニに首を食われる。
★夢の解読
 彩未が美羽の心を傷つけてしまう。
 このことに激怒する美羽の母親(相田翔子)。
 母親は赤いワニ革のバッグを持っており、「彩未をクビにしろ」と学校に要求する。

 彩未が事件を解決するには、<夢の解読>が必要なわけだ。
 これが作品のミステリー要素になっている。
 この点、実に面白い。

 ドラマ要素では、事件の解決とともに、彩未の<心の解放>が描かれる。
 うわべだけを飾って生きる彩未。
 彼女は他人に決して心を開こうとしない。
 彼女がそうしているのは、過去の記憶。
 母親など他人に傷つけられて生きてきた彩未は、自分を守るために本当の自分を偽る。
 また、彩未には心の奥底に封印した<思い出したくない記憶><否定してしまいたい記憶>があるようだ。
 これを明らかにしない限り、彼女の心の解放はなされない。
 この点も実に<心理学>している。
 精神科医が患者をソファに寝かせて話をさせ、封印した記憶を呼び覚ます過程に似ている。

 最後に北川景子さん。
 『謎解きはディナーのあとで』でも思ったが、北川さんっていいな。
 外見は性格が悪くて、心の奥底には純粋なものを持っているという役を演じると、たちまち魅力的になる。
 性格が悪い役でも彼女が演じると、どこか品が出てくるんですよね。
 結衣子役の木村真那月ちゃんもいい味を出している。


コメント
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