平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

外交官 黒田康作

2011年01月14日 | 推理・サスペンスドラマ
 冗長である。
 確か同じ黒田康作(織田裕二)を主人公にした映画「アマルフィ 女神の報酬」(←これは面白かった!)が2時間半ぐらいだったから、この作品も実は2時間から3時間で描ける作品。
 それを連ドラにするから無理が来る。ムダなエピソードが入って散漫になる。
 それは「チーム・バチスタ」などでも同じ。
 日本のドラマでは「24」みたいなのは難しいのかな?

 ただ黒田の人物造型はいい。
 寡黙で冷静な男。(織田裕二さんにしてみれば、脱・青島)
 感情をあらわにしないが、奥には温かいもの秘めている。
 それはたとえば、空港で少女に「どちらの手に入っているか」と戯れる所などにうかがえる。
 熱いものも秘めている。
 黒田は頼りない刑事・大垣利香子(柴咲コウ)にも「信念があれば徹底的に調べるのが刑事だろう」とさりげなく諭した。
 
 <邦人テロ対策室>という設定についてはどうだろう?
 黒田は否定していたが、実質、外務省のスパイ。
 このスパイという設定にどれだけリアリティを持たせられるかどうか。
 テロ対策室というくらいだから、当然、霜村(香川照之)がやろうとしているのはテロ(バイオテロ?)なのだろうが、それにどれくらい説得力があるか?
 霜村の動機も気になる。
 もしかして私怨?
 「ブラッディ・マンデー」のような荒唐無稽にならないことを望む。

コメント (2)
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