平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

24 シーズン2

2006年02月03日 | テレビドラマ(海外)
「24」シーズン2 第8話にこんな描写がある。

 父親がテロリストの仲間でないかと疑われ、ケイトが捜査官と共に使っていたコンピュータを調べるシーンだ。
捜査官「毎日アクセスしているファイルがある」
 ファイルを開く捜査官。
 自動消去されていくファイル。
捜査官「なんだ?自動消去されていくぞ」
 消去を止める捜査官。
 捜査官、様々な文字が撤去された画面を見て気づく。
捜査官「うん、通信衛星を使った形跡がある。このコードだ」
 ケイト、CGI×××と書かれた文字を見る。
捜査官「これはコンタクトコード。国の中枢にアクセスできるコードだ」

 ケイトの父親はCIAの情報提供の仕事をしていたのだ。

★研究ポイント
 サスペンスドラマもこうしたコンピュータの表現を作れなくては成り立たない時代。
 コンピュータの表現を使うだけで現在のリアリティが出て来る。

★追記
 ロスに持ち込まれた核爆弾が今回のメインテーマ。
 しかし、登場人物たちはそれぞれにドラマ、葛藤を抱えている。
・ジャック
 娘のキンバリーが殺人容疑で捕まったが、自分は捜査があるため娘のもとに駆けつけられない葛藤。
 妻を殺したニーナと共に行動する想い。(捜査官と妻を殺された夫との葛藤)
・メイソン
 被爆をして明日にも死ぬかもしれない中で、指揮をとる葛藤。
・マリー
 自分の夫、父親がテロリストの仲間ではないかという葛藤。
・シェリー
 自分が夫を大統領にしたのに、夫から三行半を下された悔しさ。
 夫の愛と権力を取り戻したいという想い。

 メインテーマ以外にそれぞれがドラマを抱えているから面白い。

★追記
 第8話ではドラマが急展開する。
 ・核爆弾のことがマスコミに暴露される。
 ・父がCIAの情報提供者であることがわかったケイトが何者かに拉致されてしまう。
 ・ジャックの乗った飛行機が攻撃を受けてしまう。

 こうした予想外のサプライズを連続して起こせる構成の素晴らしさ。
コメント
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